火を消さない

須田敏男

須田敏男

テーマ:メンタルヘルス

 「負担が増えるから」「なくても何も変わらないから」などという理由を挙げる人が多いため、多数決で決めると必ず活動が消えていくと危機感を持った方が、根回しをして半数の方の同意を得て、活動が消えるのを阻止されたという話を伺いました。
 
 「見える世界が違う」

そんな思いがふと浮かびました。

 誰でも楽をしたい気持ちはありますが、あえて負担を選ぶには、それなりの理由があります。
 負担を背負った事で得られる事があるから、負担を選ぶ事になります。
 ・関係が深まる
 ・能力が身につく
 ・持っている能力が発揮できる
 ・新しいものの見方・考え方が生まれる   など
 これらは、実際に体験しないとなかなか気づけない事です。

 また、「何も変わらない」と思っていても、実は「変化に気づいていない」のかも知れません。
 どれ程の努力の積み上げで、今の状況が作られてきたのか知らないとなかなか変化に気づけません。
 
 組織内のメンバーの入れ替わりが激しくなると、体験が少なく、これらの内容を理解することの少ない人が多くなります。
 視野が狭くなり、長期的視野で捉える事ができないと思います。

 そのため、判断を誤る事にもなりかねません。

 まるで、無免許運転をするようなものです。

 そして、誰もがリーダーができるわけでもなく、リーダーに相応しい力が備わった人がリーダーにならないと誤った方向に進んでいくのではないかと思いました。

 コロナ禍で、活動がとまり、その止まった事で、失ったものが、かなり多くあるように思います。

 この事に気づく人と気づかない人がいるということです。

 同じような問題が、いろいろな組織の中で起きています。

 一度消えた火をつけることは、なかなか大変です。
細々とでも火を灯し続ける事ができれば、いずれどこかの拍子で、パーッと大きな火を立ち昇らせる可能性を秘めています。

 今は、耐える時かも知れません。

火を消さないように私も努力しようと思いました。
 

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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