価値観は、自分ではない
夫婦関係がこじれて、相談を受けることが、増えています。
愛し合って一緒になったにも関わらず、このような事態に至る事は、とても不幸だと思い、大変辛い気持ちになります。
何とか修復できないかと思います。
不倫や浮気、不貞など具体的な出来事を持ち出し、相手に責任があると考える事がありますが、これは、表面的な事で、もっと深いところで、人間関係を考えて行く必要があるように思います。
今私自身も課題になっている事ですが、「人に任せるよりも、自分でやった方が早い」・・・・時々こんな気持ちになる事があります。ここにも隠れている自分。・・・これが一番大きな原因だと感じています。
それは、「自分のペースで事を進めたがる自分」です。
結婚は、異なる二人が、互いに扶助しながら生活を共に過ごす事ですから、自分のペースで生きる事は難しくなります。
食べ過ぎや飲み過ぎと同じように、自分のペースでやり過ぎると、パートナーは、我慢を強いられる事になり、どこかで不満が爆発し、トラブルになる事は、誰にでも予想できます。
この「自分のペースで生きたがる自分」が、不倫や浮気、不貞となって現れているようにも思います。
夫婦喧嘩は、「自分のペースで生きたがる自分」を生かしたいと思っている者同士のぶつかり合いのように思います。
不仲は、互いに納得して、前に進むのであればよいのですが、納得せず、ごまかしたり、逃げたり、嘘をついたりして、その場を過ごしてきたことのツケが、回ってきたようなものだと思います。
私たちの心の中には、もう一人の「一緒に生きたがる自分」もいます。
この両者のせめぎ合いで苦しんでいる内の世界が、外の世界に現れているように思います。
目の前にいるパートナーは、今現れている自分とは異なるもう一人の自分だと思います。
不仲を解消するためには、まず、自分の中にある「自分のペースで生きたがる自分」の理解から始めることだと思います。
私にも、「自分のペースで生きたがる自分」と、「一緒に生きたがる自分」がいます。
何故、「自分のペースで生きたがる自分」が優位になってしまうのか、一度深く掘り下げたいと思います。