自分を生かすための自分見つめ

須田敏男

須田敏男

テーマ:メンタルヘルス

 久しぶりに、充実した研修に参加できました。

 私は、これまで、人と関わる時、自分の中にいるいろいろな自分の中から、その場に一番適した自分を出現させて、対応してきたように思っていました。
 でも、そうではないかもしれないと思いました。
 
 例えば、相手とうまく関わろうとする自分が出現して、会話を楽しんでいる最中に、正義感の強い自分や、新しいものを生み出そうとする自分が、顔を出す事があります。
 そうすると、今まで楽しかった会話が、急に緊張感のある会話に変わり、自分の主張をし始めるます。
 こうなってくると、相手とうまく関わろうとする自分は、陰の隠れている状態になり、主役から脇役に回ってしまいます。
 主張し過ぎて、関係が壊れはしないか、心配そうに見守り続ける事になります。

 主役が脇役に回ることもあれば、脇役が主役に回ることもあります。

 会話の後に、後悔したり、ストレスを感じたりするのは、この時の脇役としての自分が、十分な働きができなかったことによるものだと考えることができます。
 
 自分の力を十分に発揮している時は、主役と脇役が、置き換わっても、うまく関わり、相手の意見をとりいれたり、自分の意見を生かしたりすることができるので、後悔したり、ストレスを溜めたりする事がありません。

 このように考えると、自分の外に原因があると思っていることでも、実は、自分の内側に問題があったと考える事ができます。
 自分の内側に問題があったと考えれば、自分次第では、いつでも自分の力を十分発揮することができます。

 例えば、新しい事を一緒に始める時でも、新しいものを生み出そうとする自分が主役を務めていても、相手とうまく関わろうとする自分が、うまく脇役を務めて、相手の意見を引き出したり、調整したりする時に、主役になってくれれば、相手との関係をうまく築きながら、新しい事を進める事ができます。
 逆に、相手とうまく関わろうとする自分が主役にならずに、新しいものを生み出そうとする自分が、いつまでも主役をしていると、相手の意見を蔑ろにし、対立を生むことになりかねません。

 このように考えると、自分の中にある様々な自分をうまく働くように常に自分を整えて置く事がポイントのように思います。

 いつでもうまく引き出すためには、平静さが役立ちそうです。
 逆に感情が湧き上がっている時には、かなり偏った自分が顔を出しそうです。

 平静さを保つためには、次の3つが大事だと思っています。

・呼吸を整える
 感情が湧き上がっている時には、呼吸が荒くなっているように思います。この荒さが、乱れにつながります。
・立腰(りつよう)を意識する
 腰をピンと立たせた時には、背筋が伸びます。すると、芯が現れ、自分の軸が現れる感じがします。自分の軸がはっきりすれば、揺れて動くことも少なくなり、どの自分を役立てる事がよいのかを適切に選択できます。
・笑顔で対応する
 相手の心を開き、素直な思いを引き出し、それを受け入れやすい状況を作ります。キャッチした情報を元に、どの自分を主役にするかを選択する事ができます。

 何となく、自分の中の様々な自分を上手く生かす事ができれば、もっと充実した生活が送れるように思いました。

 ただ、この前にどんな自分が自分の中にいるのかを探る事が先です。

 どんな自分が、自分の中にいるのだろう?

  (一説によると、5〜6人の自分がいるそうです。)

 益々、自分見つめが大切になりました。

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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