個性は社会を動かす歯車

須田敏男

須田敏男

テーマ:メンタルヘルス

 朝ドラ「らんまん」の主人公万太郎が、祖母タキに、これまで育ててもらった感謝を語る場面を見ながら、家族の愛に包まれ、自由にのびのびと育つ事ができる事が、個性を伸ばす上で大切な事だと改めて感じる事ができました。
 家庭は、子どもの個性を伸ばす上でとても大切な場になっています。
ただ、子ども側にすると日々の生活そのものであり、それが当たり前のように感じているため、何かのきっかけがないとなかなか実感することはできません。
 家を出ると決心した万太郎だからこそ、語れる心の声のように思いました。

 その後、「どろんこパーク 雨を走る子どもたち」を見ました。自由に遊び回り個性を伸ばす子どもたちを発見しました。個性を伸ばす機会は、家庭だけでない事がわかります。そして、その場が、家庭でできない事を補う大事な場になっていました。
 校則を扱った番組を見る機会があり、そこでも時代に合わせ、個性を生かすための取り組みが報告されていました。

 社会に出て活躍するための個性を伸ばす場は、家庭、学校、地域と様々な場があります。

 子どもの日の特集番組が多いからかもしれませんが、いろいろな場で、個性を伸ばす事が求められていると感じる事ができました。

 ただ、個性を社会で活かすためには、活かすための準備が必要です。
いきなり、社会の荒波に飲み込まれて、自分を見失い、挫折する事があります。
 ストレスを抱えて、苦しんだり、逃げ出したり、最悪自殺にまで追い込まれたりして、個性を伸ばしても社会に馴染めない自分を築いてしまっては大変です。

 この事から考えると、学校は、社会に出ていくための準備の場を備えていると思います。
 ・個性がぶつかり、思い通りにいかない事があるかもしれません。
 ・不条理な事に怒りを感じる事があるかもしれません。
 ・いじめに遭う事もあるかもしれません。
 ・失敗する事もあるかもしれません。
 ・しがらみから逃れられず、苦しむ事があるかもしれません。

これらは、社会の中で生きていると感じることでもあります。

 学校という安全な場で体験できるから、問題解決する機会に巡り会えます。これが問題解決力となり、耐性を身につける事になります。
 つまり、学校で培った力が、社会の荒波に耐え、乗り越えられる力になっていくのではないかと思います。
 
 当たり前のように過ごしていると気づかない事でも、いざなくなると、その有り難さに気づく事があります。

 不満を相手にぶつけたり、組織のせいにしたりしているうちは、その有り難さはなかなか気づけません。問題解決する力を養うこともできません。
 それは、自分には非がなく、私のために世界が動いているように生きているため、自分に目を向ける事ができないからです。 

 個性は、社会を動かす歯車のようなものですから、社会のために役立つための歯車になれるように磨きをかけなければなしません。

 壊れない丈夫な歯車になるよう日々精進です。

 個性を活かすことは、子どもだけのことではなく、社会の中で生きる私たち一人ひとりの生き方だと思います。

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

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 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

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