「~し過ぎ」は、毒になる
子どもたちの生活を見ていると、自由奔放に生きている感じがします。
これができるのは、安全な状態が保たれているからだと思います。
そして、その安全な状態が続く限り、生き方を変えることはないのではないかと思います。
人と関わることは、その安全が脅かされる危険性をはらんでいるため、最初は、警戒し、慎重に対応し様子をうかがっている事があります。
トラブルが起きるのも、安全を確保するために互いの安全を確保するために必要な出来事のように思います。
このトラブルの乗り越え方がいろいろあります。
・自己主張をして、自分の安全な範囲を強引に広げる
・相手の主張を受け入れて、耐えて自分の安全な範囲を広げる
・互いのよさを活かして新しい状況を作り、安全な範囲を広げる
どの広げ方をするかは、これまで培った生き方が大きく影響を与えるているように思います。
自信に満ちた生活を送っている子は、広げ方に幅があり、上手く対応ができます。
しかし、自信がなく、不安を抱えて生活を送っている子は、広げ方に自信がもてず、馴染むまでに時間がかかったり、困惑したりしします。
自分の力で現状を変える事が難しく、相手次第になります。
この時、手助けが必要ですが、手助けに気付ける子もいれば、気づけない子もいます。
この状況を客観的に見ている立場が私の立場になり、関係を上手く作り上げるための働きかけをします。
時には、活動を止めて、話し合いの場を設けたり、相手の立場を考えるように諭したりします。
集団をよりよい方向に歩めるように指南役を務める事になります。
大人の世界でも、同じように様々な出来事が起こりますが、この指南役を務める人がなかなか見つからないのが、現実のように思います。
多くの場合、リーダーがその役目を担うことになると思います。
多くの信頼を集め、魅力のある方向性を示すことができるだけでなく、相手を思いやり、常に他者への感謝を持ち続けるリーダーが、今求められるのではないかと思います。
自分自身に目を向けてみても、リーダーとして至らないところを多く見つける事ができます。
特に、「他者への感謝」が欠けているように思います。
昨晩も、妻から、
「いつも、好きな事ができていいね。私ばかり損な役目を引き受けている。」
と不満の一言が、ありました。
好きな事ができるのも、支えてくれる妻がいるからです。
日頃から感謝の言葉を伝え、気遣っているつもりでいるのですが、感謝が伝わっていない事が、この言葉からわかりました。
相手が望む感謝に応えていないと、感謝になりません。
帰りが遅くなる娘から預かった孫に
「お母さんが帰ってくる前に、うちでお風呂に入っておいたらどう?疲れて帰ってくるお母さんが、少しでも楽ができるでしょ。日頃の感謝の気持ちを伝えるチャンスだよ。」
と、伝えたばかりです。
我が家では、リーダー役を務めるのが私で、フォロアー役を務めるのが妻になっています。
そのリーダーとしての自分の行動を見直す機会を妻からもらいました。