苦しい時こそ
物事には、必ず裏と裏(光と影)があります。
この時に一番活躍するのが、「思考」です。
孫が、「4時までに帰ってくる。」と伝えて、遊びに出かけました。4時を過ぎ、4時半を過ぎ、5時になっても帰ってきません。
心配になって、車で探しに出かけようと車のエンジンをかけ、発進しようとした時、バックミラーに、草むらに隠れる人影を見つけました。
そして、車を動かして、道路に出ようとした時、草むらから、立ち上がり、車を止めようと孫が姿を現しました。
ほっと安心して、車から降りて遅れた理由を聞きました。
孫は、「友達が、時間があるので、〜」と話し始めました。
孫の帰りが遅れた理由として筋は通りますが、これが、思考のいたずらだ思いました。
遅れて心配をかけた事を隠そうとする自分と迷惑をかけてはいけないという自分が、揺れ動いて、草むらに隠れたり、草むらから姿を現したりするという紛れのない事実となって現れています。
そんな自分があるにもかかわらず、言い訳を作って、その場を一番安全な方向に導いてくれるのが、「思考」の役割のようです。
「もっと友達と一緒にいたい自分」と、「約束を守ろうとすると自分」が攻めぎ合い、「もっと遊びたい自分」を優先させてしまった自分に理由を「思考」が、与えてくれました。
今回の場合、友達と一緒に遊ぶ事の表には、「友達と仲良く過ごす機会」がありますが、裏には、「時間を守って生活を作る機会」がありました。
もし、遊びの最中に、約束を守って帰る自分を優先させていたならば、それなりの理由を「思考」が与えてくれます。
どちらを選ぶかを決めるところに本当の自分がいます。
私は、この本当の自分を見失わないためには、判断した事に責任をもたせる事だと考えています。
孫には、判断を誤ることは誰にでもあることを伝え、同じ失敗を繰り返さないために、上手く両方を生かす方法を考えてもらいました。
私たちの生活の中にも同じような出来事が、沢山あります。
事例1 手伝いの依頼がある
「相手の期待に応えたい自分」と、「自分の時間を優先したい
自分」
事例2 活動の見直しをする
「これまでの努力を大切にしたい自分」と、「新しい変化を
求める自分」
事例3 物の整理をする
「物を大切にしたい自分」と、「新たな挑戦をしたがる自分」
「思考」は、どのような理由でも作り上げる事ができます。
思考のいたずらに気づき、本当の自分が、上手く両者を生かす事ができるようにじっくりと考え、行動したいと思います。