不安は、大事な力になる?
朝の運動習慣もかなり定着してきましたが、時々ふと、やる気を失いそうになる時があります。
「つぎは、◯◯運動100回か。」
と思うと、90回ほど続けた頃の筋肉の痛みが出始める辛さを堪えている自分が頭に浮かび、その辛さを感じ始めて、トレーニングを続けたくなくなるのです。
この思考(イメージが頭に浮かぶ)→感情(辛さを感じる)は、短い時間ではありますが、同時に起きるわけでなく時間差がある事に気づきました。
この感情が湧き上がる前に、行動に移してみようと思いました。
そこで、一つ終わって息が上がって、息を落ち着かせる時間も惜しんで、すぐに◯◯運動を始めてみました。
すると、◯◯運動を始めて数回の感覚を感じ始めた、90回ほど続けた頃の辛さを感じる事なく、運動を続ける事ができました。
感情をコントロールするとは、こういうことかも知れないと、思いました。
これまでは、湧き上がった感情を何とかしようと感情を押さえ込む事が、感情のコントロールと思っていました。
例えば、怒りの感情が、湧き上がっているときに、「私は、今、怒っている」と自分を冷静に捉えることはなかなか難しく、後から振り返って、次から行動を見直すことが大半でした。
感情が湧き上がる前にコントロールすることの方が、割と簡単にできます。
日常生活でも、「先送りしたい」と思う事が、時々あります。
その時にも使えそうだと思い、試してみました。
事例1 塀に貼ってある選挙投票日の案内ポスターが、はがれ落ちそうでした。
車に乗って気づいたのですが、「これから出かけるので、後から直そう」と思いましたが、直ぐに車から降りてみました。
家の中からセロテープを持ち出して、ポスターに貼る事ができました。
事例2 トイレの便座の裏のゴムの汚れが、気になっていました。
これまで、気になっていたのですが、「気になるところが一つだけだから、他が汚れた時に一緒にやればいいか。」と思って、ずーっと放っていました。
トイレを利用した時、思い切って、行動に変えようと思い、洗剤を取りに行きました。
何となくですが、行動を変えることで、感情をコントロールできる気がしてきました。
面白いことに、行動に移そうとした時には、背筋がぴんと伸びている感じがします。
そして、意思が、働いている感じがあります。
感情が湧き上がる事は、自然な反応だと考える事ができます。
どんな時に、どんな感情が湧き上がるのか、自分の事ですから、よくわかっています。
言い換えると、「感じたい。」から「感情が湧き上がる状況を作っている。」と考える事ができます。
これは日常生活そのものです。
例えば、音楽を聴く時、「リラックスしたい。」感情を感じたがっている自分がいます。そのための状況を整える行動をします。
部屋を掃除する時、「すっきりしたい。」感情を感じたがっている自分がいます。そのための状況を整える行動をしています。
長い時間をかけて感情をコントロールしているだけで、瞬時に起きる感情も同様に考えれば、感情をコントロールしやすくなると考えられます。
事例1 会話の中で、相手の行動が気になって、助言をしようと思い、言葉をかけました。
こちらの意図が伝わりそうにないと思ったので、直ぐに話を打ち切って、次の行動に移しました。
(これまでならば、分かってもらおうと必死になって話を続けて、嫌な感情を募らせる事がありました。)
嫌な感情が湧き上がる前に行動を変える事ができ、感情をコントロールした気分になりました。
事例2 孫が、テレビに夢中になって、テレビの前から離れません。
強引に離そうとして、嫌な思いになるのを避け、諭す言葉をかけ、その場から離れて、見守る事にしました。
孫と言い争いにならず、嫌な気分になる事なく、感情をコントロールした気分になりました。
「感情が湧き上がる前に行動を変える」
ストレスを貯める事がなく、これは、使えそうです。