勉強が嫌いだ
高齢者が進み、子どもの成長の一助となっていた地域の団体がひとつ消えていきました。
働きながら子育てを続ける家庭を支えるために行政が、いろいろと手を打っていますが、人口減少により、借金財政の現状では、限界があるように思います。
本来、子どもが育つ上では、家庭、地域、学校の連携が大事です。
安心して子育てができる環境作りが重要であるにもかかわらず、ここに力が注がれないために、行政頼りの今の状況になっていると思います。
私は、子育てには、現状を考えると、地域の教育力を上げることが、一番重要だと思います。
その中で教育力が伸びる可能性があるのが、仕事をしている職場ではないでしょうか。
昔のような終身雇用であれば、安心して教育に力を注ぐことができますが、いつ転職されるかわからない状況では、教育に時間とお金をかける事はなかなか経営者としては難しいと思います。
ただし、魅力があれば、転職を考えずに働き続ける可能性が高くなります。優秀な人材に育てば、当然質の向上につながり、業績アップにつながります。
そして、仕事や生活に向かう姿勢が、子育てにも大きな影響を与えます。
「どんな自分になりたいか。」が、そのまま、「どんな子に育てたいか。」になります。
夢や希望をもたなければ、子どもも夢や希望が持てません。
働く一人一人が、夢や希望をもちながら、仕事を続けられる職場にすることが、職場の教育力だと思います。
そして、身につけた生き方が、そのまま、一挙手一投足になって現れるのが、働く現場です。
仕事にやり甲斐を感じ、目標に向かって、自分を磨きながら、全力で立ち向かっている姿を見れば、それに感化されない子どもはいません。
親の背中を見ながら子どもが育ったのが、これまでの子育てでした。
働き方改革のおかげで、背中だけでなく、いろいろな角度から親を見る機会が増えているのが今です。
子どもたちは、場ではなく、場にいる人の影響を受けて育ちます。
(行政がいくら場を作っても、子どもは育ちません。)
子どもは、全てを見ています。そして、その場にいる人のあり方を真似て育っていきます。
親の生き方そのものが見やすくなるのが、これからの時代のように思います。その親を育てるのが、企業の教育力になると思います。
企業の教育力が増した近い将来ならば、
子どもが、
「ただいま。」
と、学校から帰ってきた時に
家で仕事をしている親が、
「お帰り。」
と、温かく迎え、
親子で会話が弾む。
そんな社会になると思います。