習慣の裏に何がある?
新年度がいよいよスタートしました。
新たなメンバーも加わり、これまでの積み上げを活かしながら、新たな課題解決に進む事になると思います。
年度末年度初めてのこの時期は、糊代のようなもので、糊がしっかりくっついていないと剥がれてしまいます。
いろいろ準備しなければならない事が多く、目の回る忙しさに自分を見失いそうになります。
こんな時に役立つのが、NLP心理学でよく利用する「ディソシエイト」
です。
例えば
忙しくして動き回っている自分をステージの上に立たせ、その自分を客席から眺める自分を作り出す場面を想像します。「ディソシエイト」は、客席の自分がステージ上の自分を眺めている状態を指します。
ステージの上に立って動き回る自分は、忙しさを感じていますが、その自分を客席から見ている自分は、ステージの上の自分よりも冷静で、視野も広がり、自分だけでなく、周りの様子も見ています。
ステージ全体を眺めながら、忙しく動き回る姿を見ていますから、その動きがその場に適切に働いているのか、判断する事ができます。
このように「ディソシエイト」する事で、冷静さを取り戻したり、視野を広げたりする事ができます。
これは、忙しく働く今だけでなく、いろいろな場面で役に立ちます。
悩みを抱えている時、トラブルに巻き込まれて困っている時、ストレスを感じている時など、感情が高まり、冷静さが必要と思う時などに役立ちます。
感情が高ぶっている最中にそんな事はできないと思われるますが、慣れていないために、できないと思い込んでいると考えるとよいと思います。
慣れないうちは、実際に位置を変え、感情が高ぶった自分から離れてみます。
あくまでもイメージですから、はっきり見えるわけではなく、ぼんやりとしていて、何となくそんな感じになってみる程度で、十分です。
例えば、
・椅子に座った自分と、その椅子から離れて眺めている自分
・トイレの座椅子に座っている自分と座っている自分をながめている自分
など位置を変えてみます。
切り替える時には、深呼吸を数回繰り返して、少しでも心を落ち着かせてから、やってみるとよいでしょう。
また、自分だけをながめるのではなく、自分の周りの様子も浮かべてみるとより現実に近くなります。
さて、今どんな自分が見えるだろうか、試してみます。
焦りを感じています。
人に任せず自分で動きたがっているように見えます。
明るく輝いて見えますが、少々影が見えます。
周りに少し遠慮している様子が見えます。
この自分をながめていると、「試練の時を迎えているなあ。今苦しくても、必ず光が差すから、耐えて頑張ってね。」
と、声をかけたくなりました。
そして、それなりに一生懸命に取り組んでいる姿を評価してあげたくなりました。