愛に生きる
「新年度に向けて、新しい方に係をお願いしなければならないが、人選に苦労した。高齢化が進み、なり手が少なくなった中では、なかなか難しい。何とかして欲しい。」
と、自治会役員の方からの悩み相談や依頼がありました。
いろいろ話していると、私たちの仕事に対する責任感の強さが、ハードルを上げているように感じました。
サラリーマンを長年していると、知らぬ間に、仕事に対するさまざまな習慣が身につき、仕事に対する価値観も固定化されてしまいます。
仕事は、真面目にすること
仕事は、誠実にすること
仕事を、サボってはいけないこと
仕事は、完璧さを認められること
仕事は、中途半端では、許されないこと
など
仕事への義務や責任がとても大事にされているように感じました。
そして、これら全てを地域で行う仕事にも当てはめると、ハードルが高くなっても仕方がないと思いました。
地域の仕事は、もっと柔軟に考えないと益々なり手がいなくなると思いました。
地域の仕事は、
・支え合って成り立っています。
・個々のできる範囲でやるしかありません。
・その道のプロがいるわけでなく、あくまでボランティアで行なっています。
助け合い、支え合い、補い合いながら進めていくしかありません。
義務や責任よりも、信頼関係に基づいた連帯感が必要になります。
さまざまな考え方をもった人がいる中では、義務や責任だけでは通用しません。
相手を理解し、思いやる気持ちがないとできないと思います。
いざという時に役立つのは、地域の力です。
でも、日々の営みがなければ、結びつく事はなく、力が発揮できません。
相談を受けながら、このような相談事が出てくること自体、安心して生活していない証拠だと思い、まだまだしなければならないことがあることに気づかされました。