ひきこもりに思う
電気代の高騰が、行政、企業、家庭生活の様々なところに影響を及ぼし、先行きが見えない時代になっています。
また、賃金アップが進むにしても、楽になる程のアップは、見込めません。
物が豊かになり、物があって当たり前の生活をしている私たちですから、不足、不便には敏感で、苦痛を感じる事が多くなっているように感じます。
これも脳の働きによるものです。
物が少ない(お金、食べ物、原料など)→不足・不便・苦悩(思考)→不安・不満・苦痛・(負の感情)→解消のための行動(身体)
解消のための行動が、さまざまな姿になります。
・「負の感情」に耐える → 工夫、創造、改善
・「負の感情」に耐えられない → 自暴自棄、他を攻撃、犯罪
多くの方が、「負の感情」に耐えて生きています。
その意味から考えると、今は「負の感情に耐える時代」と言えるかもしれません。
「物が少ない事は、負」という思考習慣を身につけている私たちだから、仕方がないかもしれません。
この時大事になるのが、「物が少ない事は負」という思考習慣を変える事になります。
習慣を変えるためには次の考え方が役に立ちます。
・物が少ない時代に生きた先人の生き方に学ぶ
戦争体験のない私たちだからこそ、物が少ない戦後の混乱期を生き抜いてきた先輩から、生き抜く知恵を学ぶ機会になるかもしれません。
・物の豊かさより心の豊かさを求める
裕福な人がみんな幸せかと言えばそうではありません。また、貧乏な人がみんな不幸かと言えばそれも違います。
心の持ち方で、幸不幸が決まります。
・立場を変えて自分の暮らしを眺めてみる
どっぷりと自分の暮らしに浸かっているため、なかなか冷静に自分の生活を見る事ができません。
例えば、ウクライナで生活をしている人の立場から、今の生活を見てみると、気づかなかった豊かさが見えてくるかもしれません。
・見方を広げる
不足や不便は、本当に「負」だけだろうかと疑ってみます。
不足や不便が役に立つ事があります。
自然と調和する野外活動(生活)は、不足や不便が一杯です。そこには、様々な発見があります。
また、大震災が予想される時代であり、不足や不便を強いられる機会が訪れる事を考えると、今の生き方が役立つこともあるように思います。
また、資源の乏しい日本人が、今後の世界で生き抜くためにも、今の時代の生き方が、大いに役立つように思います。
生き抜くための考え方はいろいろありますが、この時代だからこそ、一人で耐えるのではなく、お互いに支え合って、乗り越えるしかありません。
また、仲間がいる事が、心の支えにもなります。
一人で苦しまず、視野を広げて、一緒に生きていきたいと思います。
共に生き抜きましょう。