話し合いが長くなるのはなぜ?
日常生活で使っている言葉には癖があります。
使い慣れているので、なかなか変える事ができません。また、癖になっているので、その癖に気づかない事がほとんどです。
例えば、他地域の方と話すと違和感があり、方言で話している事がよくわかります。
同じ地域の方との会話では、違和感なくスムーズに話が進みます。
子どもたちの会話を聞いていてもいろいろ気づきます。
自分の事を「俺」と言う子と「僕」と言う子がいます。この両方を使い分けるよりもどちらかを話します。
また、自己主張の強い子は、「僕が」「私は」と話題を自分に向ける言葉が多く発せられます。
他にも「何で僕ばっかり」という言葉を使うことの多い子やすぐに相手を批判する言葉を使う子、厳しい言葉を多く使う子、いつも大きな声で話す子などいろいろです。
共通して言えることは、誰もそれが自分の癖だとは、気づいていないことです。
仲間と共に過ごす時間を楽しく安心して過ごすためには、時々、言葉を変えるように指導しますが、なかなか変えられません。
子どもだけでなく私自身にも癖があり、話した後に後悔する事が、たくさんあります。
昨日の市民運動会を考える議題の中でも、提案した自分の考えを理解してもらいたい気持ちが強く、相手の思いを十分に聞けませんでした。
感情が湧き上がり、冷静さを欠いて、感情的に話す癖が顔を出したように思います。
この癖に気づけるようにはなりましたが、なかなか変えられません。
深いところまで、自分を探る必要がありそうです。
自分の思いを伝えたがる自分(A)
・熟考して考え抜いたと思っています。
・自信に溢れています。
・目指す姿に強い思いを持っています。
・多くの人が集まって来るイメージがあります。
・笑顔で楽しく過ごす人々の姿が浮かんできます。
・明るくて、エネルギッシュな感じがします。
その自分が得たいもの 和
仲間の話を聞きたがる自分((B)
・よりよい考えが作り上げられる感じがします。
・補い合っている仲間の姿が思い浮かびます。
・より多くの人が集まっている感じがします。
・みんなで作り上げた充実感があります。
その自分が得たいもの 調和
この両者が補って目指す目標は?
多くの人々が楽しく集う市民運動会にするための建設的な話し合いをする場を築く
目指す世界のイメージ
私は、Aの「和」を使って、個々の意見を自由に話す場を設け、Bの「調和」を使って、ビジョンの実現に向けて建設的な考えを磨き合う世界を築きます。
・提案についての意見を自由に話している姿が見えます。
・相手を思いやる配慮した発言があります。
・活発に発言する姿が浮かびます。
・真剣さの中にも時々笑顔や明るい声が見られます。
・充実感があります。
・学ぶ喜びを感じています。
よりよいものに作り上げていく努力をし合いながら、心が繋がっていく感じがします。
理解してもらいたいという思いで提案している事が問題だったと気づきました。
提案を参考にどんな運動会を目指せばよいのか、みんなで考え合う場を提供しているちの思いが弱かったように思いました。
まだまだ実施まで時間があるので、じっくり取り組みたいと思いました。