本当に忙しい?

須田敏男

須田敏男

テーマ:メンタルヘルス

 私は、仕事が大変でも、「忙しい」という言葉をできるだけ使わないようにしています。
 その代わりに使う言葉が、「時間がない。」「時間が足りない。」です。
 「忙しい」は、いろいろな場面で利用できる便利な言葉です。

 でも、私は、「忙しい」という言葉から、事に追われて落かない状況やせかせかして落ち着かない状態をイメージし、出来事に振り回され、主体的に動いていない自分をイメージしてしまいます。


 例えば、「仕事」の場合、

 「仕事が忙しい」・・・となると、仕事に使われている自分がイメージされます。仕事は自分が管理し、時間を調整して上手くやっていく事だと思っているので、仕事に使われないためにもこの言葉を使わないようにしています。

 また、頼まれ事がある時に、「今、仕事が忙しいから」と断る逃げ口上に利用される事があります。
 そんな時、仕事に振り回されて、頼まれ事と真摯に向き合わない情けない自分を相手に見せている感じがします。そんな自分ではないと自分に言い聞かせるためにも「忙しい」を使わないようにしています。

 「忙しい」を使わず、「時間があるかないか」に焦点が当たると、時間の管理に目が向くようになりました。そして、いつ、何を、どの程度の時間をかけるのかを明らかにしなければならなくなります。
 
 これは新しい事を始める時にとても役立ちます。

「忙しい」を使うと新しい事を入れ込む時間が作りにくいのですが、「時間があるかないか」となると、上手く調整できないか検討することができ、新しい事を始める可能性が生まれてきます。


 今日、どのように生活するのか、自分自身を熟成させて世に送り出す時間・・・「醸し時間」を作りましたが、20日ほど続ける事ができましたが、20日ほど続ける事ができましたが、途切れてしまいました。

 朝食前にこの時間を設けると決めて取り組んできましたが、朝食の支度をしている妻から、「ご飯だよ。」と声がかかると、待たせる訳にはいかないと思い、つい後回しにしてしまい、それが続くと、元の木阿弥となり、「醸し時間」が、消えてしまいました。

 この時心の中で、「忙しいのに仕方がないなあ。」と叫んでいる自分がいました。そして、「後でやればいいか。」と朝食に走る自分がいました。

 この時、「今できなければ、いつにしよう。」と、考えていたら、「醸し時間」が消える事はなかったと思いました。

 今は、「朝食に呼ばれたら、一つでも、する事を書き、朝食に向かおう。」と決めて、動き出す事にしました。
 そして、1日の生活全体から、「醸し時間」を入れるための生活ぶりを見直してみました。
 すると、せっかく記録しているのに、それができたかどうかの点検が不十分だった事に気づくことができました。
 食事毎に確認しようと決めました。

 何とか「醸し時間」が復活しました。

 まだまだ、「忙しい」を使っている自分がいます。

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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