依存しながら自立を目指す?

須田敏男

須田敏男

テーマ:メンタルヘルス

 今年から参加している会の定例会を終えて帰り、地域の方と話をしている時に、「組織」について、考えてみたくなりました。

 私たちは、いろいろな組織の一員として活動する事が多いと思います。
 その組織には、組織を守るためや組織を育てるための約束があります。形が見えるものばかりではなく、風土とか雰囲気という目に見えないものもあります。

 そして、この約束に縛られていると感じる人もいれば、この約束に守られていると感じ人がいます。

 約束に縛られる事で、ストレスを感じたり、人間関係をこじらせたりすることもあります。

 私自身、サラリーマンとして働いていた時にも、同じような感覚を味わい、同じような辛い体験をした事を思い出します。
 
 振り返ってみると、若い頃は、縛られる事に反発したこともありますが、年を取るに従って、組織のビジョンを意識するようになったためか、守られていると感じる事が多くなってきました。

 約束に縛られる生き方は、約束を守る事を大切にするため、約束に依存していると考える事ができます。

 私の場合も初めの頃は約束に依存していましたが、約束に慣れて、反発しなくなっていくと、次第にビジョンから、約束を見直し、約束を作る姿勢になったように思います。

 つまり約束に対して、「どのように作り変えれば、よりよい約束になるだろう。」と約束を作るという自立的な立場に立てたように思います。

 今思うと、約束に縛られると感じるかそれとも守られていると感じるかは、その人次第で、年齢や経験とは関係がないように思います。

 その人の姿勢だと思います。(生き方につながる気がします。)
 約束に対して、依存するか、自立するか、自分自身の生き方を試されているように思いました。

 そして、自立的になる方が、ストレスやトラブルは、かなり少なくなったように感じています。

 これだと思いました。

 つまり、依存しながら、自立を目指す事が、ストレスやトラブルを回避する事になるのかもしれないのです。

 今の定例会に参加してもしなくても、支障を被る事がないので、静かに会議の時間を過ごす自分がいます。場の雰囲気に流され、依存している自分です。
 ただ、もう一方で、「このままでは、会が衰退するのではないか。会のビジョンから考えると、自分にできる事があるはずだ。」と考える自立した自分もいます。

 今は、この両者の間で揺れている感じがします。


 今年度最後となると3月の定例会では、自立を目指す自分を登場させたいと思いました。

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

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 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

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