単純さに飽きる自分

須田敏男

須田敏男

テーマ:メンタルヘルス

 健康な生活を続けるためには、運動は欠かせません。
 月間雑誌に日本予防医療協会代表理事 金城 実氏が考案された「腕振り体操」が掲載されていました。
 細胞を元気にする方法と書かれてあり、興味をもちました。

<腕ふり体操>
1 両足を肩幅に開く
2 右足を一歩前に出す
3 左足のかかとを5センチほど浮かせる
4 両膝を少し曲げ、体重を均等にかかるように調整する
5 「イチ、ニッ」と声を出しながら、両腕を肩から振り子のように振る
6 腕を振るリズムに合わせて体が自然と上下に動き出す
 まず、1分から始め、3分2セットを最終目標に毎日続ける

これは、簡単で、単純で、どこでもできるからやってみようと取り組み始めました。

 ようやく3分1回続けられるようになってきましたが、これは、大変辛い運動だという事がわかりました。

 何が辛いかというと、

 この運動が、単純過ぎて、飽きてしまう事です。その飽きに耐えて続ける事がとても辛いのです。(体操だから仕方がないかもしれません。)

 どんな運動でも繰り返す事で、身体に変化が起こり、この変化を楽しみに身体を鍛える事ができます。
 ちなみにスクワットや腕立て伏せをしていますが、これらの運動は、できる回数が増える事を楽しみに続けられます。腕立て伏せは今では、最高51回までできるようになりました。

 でも、この腕振り体操は、変化がなかなか見えません。また、続けるための工夫がしにくいのです。
 
「毎日続けると代謝と血行が改善され、1週間で肩こりが解消。それが実感できてくると手足の冷えが改善され、肌の調子も良くなり、化粧の乗りも変わってきます。1ヶ月後には、お腹周りの脂肪を何となく感じるようになります。」

 と書かれていますが、もともと肩こりがなく、化粧もしない私にとっては、その変化がとてもわかりづらいものです。

 今は、この単純さに耐える事が、心を鍛える上でとても役に立つと信じて続けています。

 習慣にして身につけたいと思ってもなかなか身につかない原因の一つに、この「飽きる」事があります。

 飽きないために工夫を凝らします。できた回数を記録に残したり、できた成果を他人に話して認めてもらったりするのもそのためです。
 
 この「腕振り体操」は、それさえしにくくのです。成果を記録に残すこともできません。「3分できたよ。」と話しても「何それ?」と言われ、褒めてもらうこともありません。

 成果を実感して初めて、続けてよかったと自分自身を承認するしかありません。

 これは、私たちが願いを叶える時の営みによく似ています。
 なかなか成果が上がらないと願いが叶わないと諦めてしまう事があります。また、高い目標を実現するためには長い時間努力しなければなりません。
 成功者と言われる方々は、日々の精進を大切にされています。その積み上げが必ず実を結ぶ事がわかっているかのように日々の努力を大切にされます。

 「細胞を元気にする」事は、かなり高い目標なのかもしれません。

 でも、細胞レベルまで考える事ができれば、身体の関するどんな事にでも応用できます。

 それを体験する機会と捉えて、続けてみようと思います。

そして、この「飽き」を乗り越え、
 「こんな単純な事を続けられる自分なら、他のどんな単純な事でもやり続ける事ができる。」
と、言える自分にしたいと思います。

 いよいよ3分2セットに向けての挑戦が始まります。

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須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

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 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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