心の中を探る
出初式に参加しました。
ドローンを使った救出訓練のデモンストレーションがあり、住民の方からは、歓声の声が上がり、新たな消防団の動きを垣間見る事ができました。
また、地域の安心安全のために日々努力されている団員の皆さんの姿を見て、感謝の気持ちで一杯になりました。
日々の努力がなければ、いざとなった時に役に立ちません。
これも、地域を思う気持ちがあるからこそ、地味で目立たない活動でもやり続けられるのだろうと思います。
全国的にも消防団員の確保が難しくなり、団員数が減っていく状況です。本地域においても同様です。
今の時代、地域とのつながりがなくても生活していけると感じている人が多いように思います。
私自身、若い頃は、仕事と家庭の生活で精一杯で、地域のことを考えた事はありませんでした。
子育ても妻に任せっきりで、子どもの関係で地域の方と関わる妻とは、全く違います。
退職後の生活をみても、妻は定期的に地域の方とお茶会をして楽しむ時間がありますが、そんなつながりは私にはありません。羨ましい限りです。
でも、私には、消防団員や各種団体の方など、地域の仕事を一緒にする仲間がいます。
一緒に仕事をする事で、同じ地域で一緒に生活している仲間だという意識が強くなり、地域への愛着があります。
そして、自分だけでなく、家族一人ひとりが、地域の人と関わる事で、時代を越えてつながりが続いていくイメージが広がっています。
これが、私の郷土愛になっているように感じています。
豊かな人生を歩むには、物が豊かになるだけでなく、人とのつながりや自然とのつながり、情報のつながりが必要かと思います。
目の前の出来事に振り回されていると、なかなか長い人生を見つめる事ができません。消防団員の減少は、目の前の出来事に振り回されている結果のように思います。
地域での人のつながりは、いざという時の助けになります。そんな方がちかくにいる事は、豊かな人生のひとつだと思います。
(地域の人と一緒に生活していると実感できるからこそ助ける気持ちが湧いてきます。)
日々のつながりを強くするためにも、消防団員が増えるといいなと思いながら、大きな水の山を作り出す放水銃を握る消防団員に、心の中で拍手を送りました。