物に人格を与える?

須田敏男

須田敏男

テーマ:生き方

 天日干ししておいた黒豆をさやから取り出す作業をしました。
昨年収穫した黒豆を使って、初めて育てた黒豆です。少し小ぶりの物が多いかなと思いながら、種を買わないでも自家製の種でできたことが嬉しくて、黒豆に感謝の気持ちが湧き上がってきました。
 
 その時、畑で収穫する物については、かなり感謝の気持ちを持ちながら、関わりを持って育てていることに改めて気付きました。
 収穫した後のキャベツも根から掘り起こすのも可愛そうだったので、残しておいたら、脇から小さなキャベツが次々と育っています。生命の強さを感じます。

 ところが、無生物である車のキーだとかメガネには、それほど感謝の気持ちを持って関わってきませんでした。

 先日から、「無事に帰って来れた。ありがとうね。」と車のキーを置いたり、入浴前にメガネを外すときに、「よく見えたよ。ありがとう。」と声ををかけて置くようにしています。
 (12/24 コラム「 忘れ物が訴えている?」参照)
 
 感謝の気持ちと一緒に物を置いたためか、探す事なく、直ぐに置き場所が浮かび上がることが多くなり、探すことが減ってきました。

 植物であっても、無生物であっても、私の生活を支えてくれている大切な物であることに違いはありません。

 生きている物は大切にするという気持ちで過ごしてきましたが、私の生活を支えてくれているものという枠で、物を見ていなかったように思います。

 身の回りの物には、役立つように人の思いが隠されているものもが沢山あります。自分の意思で選んだという理由で、当たり前のように使っていますが、使ってもらう人を支えようとする職人の意思が隠れています。それに気づかないため物への感謝の気持ちが薄れていたように思います。

 「身の回りの物が、私を生きやすくなるように支えてくれている。」と思うと、一つ一つの物の扱いが雑なことに恥ずかしさが増し、申し訳ない気持ちになりました。
 
 年末の大掃除も始める時期になったので、今年は「過ごしやすく生かしてくれてありがとう。」と感謝の気持ちを伝えながら、身の回りの物を丁寧に扱いながら、掃除をしたいと思います。

 物にも人格を与え、私を支えてくれる大切な仲間にしたいと思います。

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須田敏男
専門家

須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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