本当に便利?

須田敏男

須田敏男

テーマ:生き方

 近年のSNSの発達のおかげで、家にいながら、時間も距離も関係なく、人と繋がることができるようになりました。

 私自身、メールのやり取りが今まで以上に増えてきました。

 利用することが増えてきたことで、不便さを感じることも多くなってきました。
 
・情報伝達の速さ
 書き言葉は、いくら頑張っても話し言葉の伝える速さには及びません。
 そのため、今まで以上に伝えるために多くの時間をかける事になりました。

・情報量の少なさ
 言葉だけのやりとりでは、直接会話するときのように相手の表情も分かりません。言葉の解釈が異なれば、誤解を招く事があります。
 その上、入ってくる情報が、相手任せになり、情報不足の場合、再度お願いする事が多くなりました。

・結論を出すまでの時間の消費時間の長さ
 相談事の結論を出すまでに一度でできない事が多く、何度もやり取りが必要になり、結論が出るまでに時間がかかります。

・タイムラグ
 直ぐにやり取りができればいいのですが、メールを受け取る側の都合次第になり、こちらが必要な時に必要な情報を手に入れにくくなりました。

・関係性の危うさ
 情報のやり取りが滞ったり、情報の読み取りが不十分であったりすると、相手の対応の不十分さと感じることが増え、相手との信頼関係が崩れる可能性を孕んでいます。

 メールのやり取りにもメリットとデメリットの両方がある事を実感しています。
 体験してはじめて気付きました。

 よく「物事には、必ず、メリットとデメリットの両方がある」と言われますが、なかなかその両方をつかんで対応していることは少ないように思います。

 メリットが強調され、デメリットが隠れている事が多いように思います。

 「安いよ。」
 「要らない物なら高く買い取りますよ。」
 「ポイントが付きますよ。」
 「今、修理しないと大変ですよ。」
 「期間限定です。今がチャンスです。」

 冷静さを欠くような状況になると、ついその気になってしまう事があります。これもメリットに動かされているようです。

 メリットだけでなく、デメリットをも考える視野の広さが、誤った判断を止めてくれます。

 目先の利害にこだわるのも視野の狭さにつながっているようです。

 メールのやり取りも同じように見えてきました。

 今は、目の前に現れた情報に反応しています。

 メールにこだわらないで視野を広げて、直接会話も取り入れながら、質の高い情報収集に努めたいと思います。

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須田敏男
専門家

須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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