可能性を広げるのは、意思
介護する父が、手の甲を見ながら、手の色の悪さやしわを気になる事を話してくれます。
「年齢のため皮膚が薄くなってきたから、仕方がないよ。」と伝えると、
「もう、死ぬんか。」
と尋ねられました。
身体の動きもかなり遅くなった気がします。
「どこも行かず、寝ていた方がいい。」
と、時々口にします。足が痛いと話すこともあり、かなり弱音を口にすることが増えてきました。
ところが、デーサービスの方には弱音を見せることなく、ハキハキと挨拶をします。また、定期検診に行って、医師に体調を聞かれても何も問題がないと笑顔で答えます。
老いを感じることがなかった若い頃の父の対応そのものです。
まだまだ生きる気力があると安心する場面です。
毎日通うデーサービスは、こんな父の生きる気力を見るよい機会です。
身体の衰えは、仕方がありません。受け入れるしかありません。
身体の衰えに耐えながら、生きる気力を振り絞っている父を見ていると、身体を労わることがとても大切だと気付かされます。
「寝ていた方がいい。」と言った父の言葉が、体を労わる言葉に聞こえてきます。
睡眠は、疲労回復に大きな力を発揮するだけでなく、気力を作り出すエネルギーを補充する機会でもあります。
十分なエネルギーを確保して、充実な毎日を過ごしたいと思いました。
今朝も時間通りに目覚めてくれた身体に感謝して、1日を始めることができました。
おっと、丈夫な身体に産んでくれた母への感謝を忘れるところでした。就寝中の父にも感謝、感謝。