叱っていけないの?
いよいよ柿の収穫時期になりました。
教室の子どもを連れて、近くの柿畑に柿を採りに出かけました。
まだ少し青みが残っている柿もあれば、かなり赤くなった柿もあります。
少々青みがあるものは、やはり少し硬いですが、甘味もそれなりにあって、噛み応えがあり、私は好きです。
赤くなった柿は、甘みが増して、噛み応えを味わう感覚はありません。この甘味を楽しむのであれば、この方がいいかもしれません。
どれを選ぶかは、子ども次第です。
いくつか選んで柿を採っていると、近所の子どもたちが、
「柿採りの見学に来ました。」
と、集まってきました。
柿採りをしたい気持ちを私に伝えたい子たちの「子どもらしい面白い知恵だな。」と思いました。
突然の出来事で、袋が用意してありません。この子たちには両手で持てるよう
「2個、採っていいよ。」
と伝え、色や専用ハサミの使い方を教えて、採ってもらいました。
今年初めて来た子もいました。目を輝かせ、どれにしようかと迷いながら、柿を採る姿は、とても可愛いものです。
短い時間でしたが、とても楽しい時間を過ごす事ができました。
柿畑から帰る途中に「私は柿採りはしない。」と言って見学に来なかった女の子に出会いました。
「気が向いたら、今度柿採りしようね。」
と伝えて、教室の子どもたちと自宅に戻りました。
昨年まで柿採りを楽しんでいた女の子が、何故「柿採り」を断ったのか、気になっています。
「柿採りは、楽しい事だ」と勝手に思い込んでいる私を戒めてくれるかのように現れた、この女の子。
自分を見つめる機会にもなりました。