気づきは成長の証
久しぶりに孫を叱りました。
約束通りの行動をせず、その場を嘘で取り繕って乗り切ろうとしたからです。
「どんな子になりたいの?嘘をついて誤魔化そうとしてはダメ。人から信用してもらえなくなる。」
と、諭しました。
叱られると感情が動きます。
この感情を持ち続けると、感情を発散させるために、物に当たったり、投げやりな行動を取ることがあるので、できる限り早く切り替えができるように、次の手を打たなければなりません。
自分でコントロールできればいいのですが、なかなか上手くできません。
そこで、
「誰でも失敗することがある。次に生かせばいいから。」
と、何事もなかったかのように振る舞いました。
このようにしたのは、
感情のエネルギーが叱った側に残っていると、そのエネルギーが、叱られた側にどんどん注がれ続ける
と考えているからです。
叱る側が、過去の似た出来事を思い出して叱る材料を増やしたり、未来の姿を想像し、不安を掻き立てたりして、怒りのエネルギーを次から次へと注げば、叱られる側は、たまりません。
目の前で起きた出来事の集中し、できる限り短時間で、「叱る・叱られる関係」を終わらせることができれば、少ない怒りのエネルギーを注ぐだけになります。
また、この方が、お互いの関係修復に早く取り組めます。
叱られた孫のその後の様子を見ていると、一人別の部屋に行きましたが、しばらくしてから部屋を移動して弟と楽しそうにテレビを見ていました。
上手く気持ちを切り替えてくれたかなとちょっと安心しました。
怒りのエネルギーは、台風のようなものです。
勢力が大きければ、被害も大きくなります。
去った後の被害が小さくなるように叱る努力をし、台風一過の青空の下で、仲良く過ごしたいと思います。