火を消さない
預かりの子どもたちをみていると、自分が立てたスケジュール通りに生活できなくて、「スケジュール通りにできない。」と指摘される子がいます。
そんな時、子どもたちに「人間の脳」と「動物の脳」の話をする事があります。
大まかに説明すると
感じたこと + 〜したいと思ったこと → 動物の脳
〜すべきだと考えたこと → 人間の脳
・どちらもみんなの頭の中にあり、どちらも大切なもの
・人によって使い方に癖があること
になります。
やりたいからやることもあれば、やらねばならないと思ってやることもあります。どちらもやる事には違いがありませんが、脳の使い方が違います。(やりたいこととやらねばならないが同じこともあります。)
例えば、
・遊びや読書に夢中になってしなければならないことを忘れてしまう時は、動物の脳が優先され、人間の脳が、うまく働かなかったと考えます。
・計画を変更してちょっと遊ぼう(本を読もう、仕事しよう、勉強しよう)と決めた時は、人間の脳がうまく働いたと考えます。
自分が考え、決めたことを実行する主体的な姿勢を育てたいとの思いから、こんな考え方を提示しています。
そして、自分の癖に気づき、人間の脳をうまく使って、意思の強い子になってほしいと願っています。
見通しがもてる時は、人間の脳を利用する事ができますが、目の前の事に振り回されている時は、なかなか人間の脳をうまく使えません。
このことを子どもたちに伝える時、どこからか、
「あなたは、どうなの?見通しをもって、子どもに話しているの?」との声が聞こえて来ます。
他人の事はよく見えても、自分自身の事はなかなか見えないものです。
子どもたちから、自分を見つめるよい機会を頂いています。
感謝、感謝!