3人のレンガ職人の逸話
子どもたちの生活を見ていると、目の前の出来事に反応している事が多く、自ら目標を立てて、目標に向かって活動しているようには見えません。
こちらから視点を与えて、その視点を評価すると、目標が生まれてくる感じです。
例えば、
「ますの中に、字を書きましょう。」と伝え、評価すると、次からそれを意識し、ますの中に字を書くことが目標となり、ますの中に入る文字が多くなります。
「お友達が、勉強しているから、静かに遊んでね。」と伝えても、その時は、静かになりますが、時間が経つと遊びに夢中になり、声が次第に大きくなります。繰り返し何度も「静かに遊んでね。」を伝える事になります。
「自分の立てた計画通り生活しよう」については、「計画を立てる」、「時計を見て、今の活動を確認する」、「活動を評価する」など多くの内容が含まれているので、少しレベルが高いようです。こちらから伝える内容も多くなり、未消化になりがちです。
また、それぞれの活動には、質が高まるように3段階の評価点を用意してあります。目標を持ってその活動をするというよりも、評価する機会があるので、振り返って目標に気づく感じです。
子どもたちは、目標に向かって、計画的に生活しなくても、目の前の出来事に精一杯取り組んでいるから、逆に楽しいのかもしれません。
目標は、「今」というよりも「未来」に焦点を当てた生き方になるように思います。
先が読めない時代、子どもたちのように「今」を精一杯生きる事が大事なのかもしれません。
子どもたちのように純粋に今を楽しむ事ができず、すぐに「明日を見る自分」が、顔を出しているように思います。