甘えの功罪
違反袋が放置されて1週間が、過ぎました。
結局引き取り手がなく、放置されたままになってしまいました。
面白い事に、放置された違反袋が、ゴミステーションに入れられたり、出されたりする動きが、一昨日からありました。
ゴミステーションに違反袋が入ると、袋が見えにくくなり周辺が美しくなります。きっと、美しい環境を維持したいと思う方がいらっしゃるのだろうと思います。
そして、ゴミステーションに入れられた違反袋をゴミステーションから出す方がいました。ゴミステーションに違反袋を入れたままにすると回収日に引き取り拒否されるゴミステーションになるのではないかと危惧される方がいらっしゃるようです。
直接のやりとりがないため、違反袋が、ゴミステーションの内と外を移動しています。
どちらも大切にしたい気持ちですが、このままでは、どうにもなりません。
地域が平和であるためには、この目に見えない戦いを終わらせなければなりません。
ここで浮かび上がったのが、稲盛氏から学んだ「利他の心」です。
違反袋を始末すれば、この問題はなくなります。
1週間、辛い思いをされた方がいます。
今後の対応を色々考えていた方がいます。
違反がなくなるように配布物の作成や準備に多くの時間を費やすことにもなりました。
話し合いの場を作ることを提案される方もいました。
これ以上、負担をかける事はできないと判断し、違反袋を引き取る事にしました。
ゴミステーションから駐車場に袋を運び、袋の中身を袋から出し、妻にも手伝ってもらい、一般ゴミ用、資源回収用に分別し、袋を作り直しました。
とりあえず、喫緊の問題は、解消されたとほっとしています。
今後の対策をじっくりと話し合う事ができます。
もし、「違反を許さない。」ではなく、「違反はあるものだ。」と初めから考えて対応ができる自分だったら、もっと短時間で解決できたように思いました。
感謝の気持ちを持って「利他の心」で動いたというより、違反者への怒りのエネルギーを使って、困り事を取り除いたように思います。
まだまだ未熟な私だと思いました。
また、今回の件で、感謝出来ることがある事に気づきました。
・私を頼っていただける方がいる事
・私の未熟さや不足を補ってくれる家族がいる事
・住みよい地域を一緒に築こうと考えて下さる方がいる事
今後は、このような感謝の気持ち、自分を磨くチャンスが現れたと捉えて、違反袋と向き合いたいと思います。