壁を楽しむ
経営の神様と称される稲盛和夫氏がお亡くなりになりました。
私は、会社経営に強い関心があるわけではありませんが、稲盛氏の生き方に触れたとき、強い感銘を受けました。
「利他の心」は、会社経営とは関係なく、一人の人間として大切にしたい生き方だと思います。
稲盛氏のように世界を舞台にして活躍する人がいます。でも、活躍の場は、人によって異なります。人によっては、会社であったり、家庭であったり、地域であったりと、自分の活躍に合った場があります。
その場で、「利他の心」で活躍することができれば、平和で幸せな場になるのではないかと思います。
私は、目の前の利害ではなく、長期的な視野に立ち、本当はどうすべきかを判断することが、「利他の心」につながるように思います。
誰にでもこの「利他の心」は、あります。持っていない人は、一人もいません。
ただ、判断の仕方や判断の基準が人によって異なるため、現れた行動が、「利己的」になったり、「利他的」になったりします。
どちらを選ぶか、その選択肢を私たちは持っています。
変化の激しい時代ですから、なかなか長期的視野に立つことが難しく、目の前の状況で判断する事が多い時代であることは確かです。
しかし、SDGs という考え方が浸透しつつある今だからこそ、長期的視野に立って考えるチャンスが現れたように思います。
活躍する場において、何を考え、どんな行動ができるのか・・・利他の心で考える機会を稲盛氏から頂いた気がします。
ご冥福ををお祈りします。