一つひとつ丁寧に

須田敏男

須田敏男

テーマ:メンタルヘルス

私は、かなりせっかちで、見落としが多い所があります。

 この原因を探っていくと、

・負けず嫌いで、人より少しでも早く前に進もうとしている。
 →前に進むことを考えていて、足元を見落としてしまう。
・新しいものに直ぐに飛びつくことが多く、じっくりコツコツと取り組むことが苦手
 →中途半端になるため、抜けることが多くなる。
・その時の感情に流されることが多く、視野が狭くなって客観的に物事を捉えることが弱い。
 →視野が狭くなって、いろいろな事に配慮できずに見落とすことが多くなる。

 教師をしていた頃は、発想のよさや情熱で、人を巻き込み、見落としを仲間にカバーしてもらって、過ごしていたように思います。
 また、仕事に追われ、必死に今を乗り越えようと多くの仕事を引き込み、それをこなすためには、これも仕方がなかったように思います。

 働き方改革が進み、強制的に仕事から離れて、時間を作り出された今だからこそ、すぐに他の事に時間を使うのではなく、仕事に向かう自分のあり方を見つめる時間を作る事が、人生に大きな影響を与えるように思います。

 自分のよさを生かしつつ、補う事ができる事が、仕事の質を変えます。

 私の場合は、「発想のよさ」「情熱」を生かしつつ、「せっかちな所」「見落としが多い所」を補う事が、仕事の質を変える事になります。

 先日、一人で子育てをし、時間的にも経済的にも苦しい保護者から、子ども預かりの相談を受けました。

 「何とかしたい」と強い感情が湧き上がりました。
 これまでの私であれば、自分を犠牲にしてでも、何とか解決をする方法を生み出し、対応していたように思います。
 
 しかし、今回は、成長した私が顔を出しました。

 感情をコントロールし、一旦冷静になり、今までとは異なる、考えや行動をしてみました。

 すると、現在の事業の見直しや他の機関や学校との連携の必要性が見え、今できる事を明らかにする事が出来ました。

 そして、他機関や学校からの情報を集め、情報を提供することで、今後も保護者の方とつながりを持つことができました。



 目の前に現れる出来事に「丁寧に対応すること」とは、今、感じている感情に振り回されないで、一旦、冷静になり、俯瞰し、じっくりと出来事を見つめ直ことだと気づくことができました。

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須田敏男
専門家

須田敏男(メンタルヘルスサポーター)

あすなろ教室

 最新の脳科学をベースにした「NLP心理学」を生かし、家庭への支援から働く人への支援と支援の範囲を広げ、悩みを持つ人の相談活動や企業向けの研修などにも幅広く対応。

須田敏男プロはぎふチャンが厳正なる審査をした登録専門家です

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