コラム
キュウリは待ってくれない
2022年8月16日
私は、退職後、預かりの子どもたちに農業体験をしてもらおうと、畑で家庭菜園を始めました。
現役の頃に校庭の畑で教材の植物を育てた経験しかない私ですから、試行錯誤をしながらの仕事です。
今年は、預かりの子どもの人数が増えてきたので、少し多めにキュウリの苗を購入しました。
夏になり収穫の時期に入り、多い時には、一度に15、6本の収穫ができました。
雨が降った後は、キュウリの成長も早く、一日収穫が遅れるとキュウリの大きさが倍ほどになります。
時々葉っぱの影に隠れて、見落としたキュウリを見つけます。すると長さ40センチ、太さ直径5センチほどになっています。
「明日収穫するから、待ってよ。」と言ってもキュウリは待ってくれません。
キュウリは、私の気持ちとは無関係で、自然に合わせて成長し続けています。
不易と流行という言葉がありますが、このキュウリの姿から、不易の大切さを学ぶ事ができます。
その時々の状況に合わせ感情的に動く事も大事ですが、ビジョンやミッションのように貫き通す意思の強さも必要です。
収穫したキュウリに「後世にどんな種を残すためにあなたは生きているのですか?」と、話しかけてられているように思いました。
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