一周忌に思う
人間関係で悩みやストレスを抱える人が多くいます。
離婚される方で「性格の不一致」を挙げる方も多くいます。
これらすべて人間関係のもつれによるものです。
一人ひとり個性のある私たちです。性格が一致することはあり得ません。
自分に合うとか合わないとかという観点で見れば、様々な価値観を持っている私たちですから、合う人などいないと考えた方がよいのではないでしょうか。合う所が少しある程度で、合わない所の方がどれ程多いことでしょう。
でも、合っているとわかっているので、安心で安全です。
合わないと不安ですから、危険を感じ、排斥したくなります。
安心安全が必要です。
このことから、私たちは、心の安心安全を求めて生きているように思います。
でも、これまでの自分を振り返ってみると、危険があることを前提に、危険を乗り越えていくことに生きる価値があるように生きてきた気がします。
人は一人で生きていくことはできません。
ですから、安心安全を求めるというようりも、安全と危険がいつも同居していて、折り合いをつけながら生きていると考えた方がよいかもしれません。
会社での人間関係、家族や夫婦の関係、ご近所の人間関係すべて、折り合いをつけ、成果を上げようとしているように思います。
振り返ってみると、自分の価値観・・・・これは自分のものではありません。両親、いやもっと過去から自分までつながる人々のものです。
過去に生きるのであれば、それをそのまま引継ぎ、生かせばよいと思います。
しかし、私たちは未来に向かって生きています。
よりよい未来に生きる私たちの子孫のために、過去から引き継いだ価値観を未来に合うように作り変える柔軟性が必要です。
この柔軟性があれば、今の人間関係も折り合いをつけながら生きることができます。
人間関係のトラブルの原因は、相手にあるのではなく、自分の柔軟性の至らなさと考えた方が生きやすくなります。
自分の価値観が自分であるかのように生きていると、価値観にこだわり、人間関係をこじらせています。
価値観は自分ではありません。
価値観を自分にして、相手を責めても、似た状況になれば、必ず同じトラブルが起きます。
自分の中にある問題を避け、逃げているから何度も繰り返し、同じトラブルを体験してしまいます。
自分を変えない限り、何度も繰り返します。
本当の自分らしさは、価値観ではありません。
本当の自分・・・・・これを探しながら生きている感じがします。
自分を見つめていると「気づかない自分」が限りなく多いことに気づきます。
今の自分が自分のすべてではありません。
気づくことで、新たな可能性が広がっていきます。
未来を見ながら、今を生きたいと思います。