家族会議のススメ
多くの相談を受けていて感じる事ですが、
終活に対する捉え方は、三通りぐらいに分かれます。
スッキリして生きたいと「積極的に取組む人」
死を考えるなんて嫌だと「向き合わない人」
自分の場合は関係ないと「気がつかない人」
元々、日本人は死を考えたり話したりする事は、慎む文化があり、苦手なことかもしれません。
生命保険会社のCMでさえ、死を連想させない内容でつくっています。
超高齢社会の先頭を行く日本こそ、
死について前向きに向き合える文化が必要ではないでしょうか。
・・・視点を少し変えます。
老後には7つの不安が潜んでいると言われます。
①健康不安
→大病、死、衰え、認知症、介護。
②経済不安
→収入減、年金減、物価の上昇、医療費、介護費、家の修繕費、貯金の取り崩し。
③住宅不安
→自立して住み続けられるか。空き家になってしまう。家や庭の手入れが自分でできなくなってきた。
④孤立不安
→家族や友人が近くにいない。話す人もいない。一人ぼっちになりたくない。
⑤終活不安
→体も頭も元気なうちにやらないと。やらないと迷惑をかけてしまう。
⑥相続不安
→家族に相続手続きや分財産の分け方で負担をかけそう。
⑦管理不安
→認知症や大病により預金がおろせない。支払いなどの管理できない。各方面の契約ごとが自分でできなくなってしまう。
起きてもいないことをあれこれ考えすぎるのも良くはありませんが、
こうした不安に対して、そうならないように祈るか考えないようにして過ごす・・・のではなく、
これから起こる可能性のある老後の問題や不安の正体を知って、前もって対策してしまえば、
解消できることが殆どです。
死生観を持つという事は、暗い話をするのではなく「これからこう生きるぞ!」という新たな標を持つという事。
老後を本当に謳歌するためにも、正面から向き合い、迎え撃っちゃいましょう!
問題をつくらない。
問題を残さない。
やりたいことをやり残さない。
人生の後半戦がピカピカに輝く時間でありますように。