悩み「実の親だけど頼れない」
カウンセリングオフィス トリフォリの高澤です。
最近私は息子との関係にちょっと悩んでいます。奥さんに相談したら「あほw」と言われました。確かに人から見れば些細なことかもしれませんが、私には非常に重要な案件なのです。
最近の息子ちゃん
うちの子は小学校高学年。暇さえあれば外に飛び出して友だちと遊び放題の日々です。お陰で学校も楽しく行ってくれています。勉強は嫌いだけど、友だちと会えますからね。
そういえば少し前に「好きな人ランキング」を発表されまして、堂々一位は不動の「おかあちゃん」。「とうちゃんは何番かな?二番って言いたいけど、三番くらいにしとこうかな」なんて期待に胸躍らせるも、なんともびみょーな八番手。。。うーーん。納得いかない。
私より上位に年に数回も会わないいとこのにいちゃんやら友だちやらがランクインしているのですよ。毎日暮らすとうちゃんが八番とはこれいかに!
悩みの件
ところで私の悩みは何かと言いますと、最近寝る前の恒例行事である「ぎゅー」と「ほっぺにちゅー」をさせてくれなくなってきていることと、外を歩くときに手をつないでも離されてしまうこと。
お年頃だからしょうがないのよと言われましても、それが寂しすぎる最近であります_| ̄|○
暇さえあれば息子に触れていたい私ですので、現状はかなりの痛手なのです。。。
愛別離苦
愛別離苦とは、仏教で言うところの四苦八苦という誰も逃れられない普遍的な苦のひとつで、「どれほど愛していてもいつかは必ず離れる(失う)苦しみ」のことです。
まあわが家は死に別れでも生き別れでもないのですから、重く受け止めすぎ感がえげつないとも言われます。実際そうだと思います。
ではなんでここまで寂しいかというと、来年はもうハグもゼロになるだろう。その次は会話も減ってくるだろう。その次は一緒に外出もあまりしてくれなくなるだろう。その次は。その次は。。。なんてわざわざ「喪失」を思い浮かべているから。だから奥さんは「あほw」というわけでして。
私のこの想定はわが子の成長や自立の歩みを意味しますから、実際はとても喜ばしいことです。そうは思っていても、愛するわが子が遠ざかっていく姿を思い浮かべるたび、枕を涙で濡らすふがいない父でございます。
夫婦仲が愛別離苦を乗り越えさせてくれる
あと数年もすれば、想定通りに息子は成長していくことでしょう。ぎゅーもちゅーもあるはずもないですよね…。寂しいけれど。
でも大丈夫。なぜならわが家は夫婦仲が非常に良好でして、ふだんからいろんな会話をたくさんします。月に1回は夫婦でおデートだってします。周りに聞くと子どものこと以外話題がないなんてよく聞きますが、有難いことにわが家では無縁の悩みです。
(自慢に聞こえたらご容赦ください。夫婦で良い関係を築くために、お互い向き合ってかなりの努力をしてきた結果の今なので)
そんな夫婦仲ですから、先々わが子が自立し、親元を離れる日が来ることを思い浮かべては寂しさに苛まれても、「大丈夫」と思えるのです。その日が訪れたら、奥さんともっといろんなところへ行こう。もっといろんな話をしよう。そんな楽しみが待っているからです。
でももし夫婦仲が悪かったら、親のいずれかは子どもに執着してしまうかもしれません。そうなると、意識の上では「わが子の自立」を望んでいても、無意識のレベルでは子どもの自立を妨げようとします。なぜなら、子どもが自立していなくなったらあのうとましい(汗)相手と二人で暮らさないといけなくなるから。
ちょっと怖い話ですよね。でもですね、ひきこもりの親御さんたちからこれまでたくさんお話うかがってきて、自分のホンネを直視してもらうと、ほとんどの方が自分がそうであることをお認めになりました。
「子どもがいなくなったらあいつ(汗)と二人。そんなことは絶対に嫌」と。
子どもの生霊になりたくないなら
親は簡単に子どもに執着しがちですが、それは子どもの先々の生きづらさを生むだけ。決してお勧めできません。私たち親は子どもを「生きがい」にしてはいけないのです。
なぜ?
それは子どもに「親の人生」を背負わせてしまうから。
子どもには子どもの人生を生きさせてあげましょう。そのために私たち親がなすべきことはひとつです。それは
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★親がまず自分の人生を生きること
子の自立は親の自立によって果たされるものです。
それができたら次は
ところで、親になってしまった私たちですが、もれなく「みんなむかしは子どもだった」わけですよ。それなのにとても大切なことをたくさんの人たちが忘れています。
それは
★子どもの最大の喜びは家族団らん
そしてその最初の一歩は親(特におかあさん)の笑顔。
ということで、子どもにどうかかわるかなんてものは放っておいて、
「自分を勇気づけるために、元気づけるために、笑顔にしてあげるために、私に今できることは何だろう?」
を考えてみてください。
コツは「自分で自分を」です。「周りが変わらないと無理」はNGですよ。それ、感情的な依存ですからね。
親が自分で自分を元気にしてあげられるようになってはじめて、子どもたちは「自分自身のこと」にエネルギーを注げるようになります。
そのためにもまずは親である私たちが自分で自分を助けてあげましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。