子どもを慈しむ親になるための6つのステップ④【子どもの不適切な行動の背景を理解する】

高澤信也

高澤信也

テーマ:子育て


こんにちは。カウンセリングオフィストリフォリの高澤です。

今日はシリーズの4回目。サブタイトルは
*子どもの肯定的意図を理解する
です。


子どもの不適切行動

前回は息子がやられた話をしましたが、残念ながらわが子が「やる側」に回ることも少なからずです。そりゃそうですわ。だって子どもたちの世界は「欲」と「感情」が擦れ合う世界ですもの。

うちの子も何度か学校やら親御さんからご連絡いただきました。そんなとき、親はどう接したらいいでしょうか?「悪い行動」をしたわが子に一発喰らわせた方がいいでしょうか?

問題解決の第1ステップは「現状認識」

一発喰らわしたくなる方はちょっと一旦停止しましょう。まずやるべきことは事実を”できるだけ”明らかにすること。データ収集ですね。

子ども本人から聞いたり、相手方から聞いたり、学校で起こったことなら先生から聞いたりして「実際に起こった出来事」をまず把握したいところです。

なかなかデータは集まりにくいとは思いますけれど、【思い込み】で動くよりははるかにましですので。

さて、データからどうやらわが子がまずい行動を取ったことが明らかになったとします。次はどうしましょうか?ここらでようやく一発喰らわせますか?いやいや、もうちょっとだけお待ちください。

たとえばうちの子、親友たちと遊んでいるときにケンカになり、勢い余って相手に砂を投げつけたことがあります。一人の子が眼に炎症を起こして焦りましたが、大事に至らず終わってホッとしました。相手の両親と家族ぐるみで付き合う仲間だったことも助けでした。

この事実を知り、父親の私はスーパーげんこつ5秒前状態。しかしここで奥さまが割って入ります。

手段ではなく目的を観る

「やったことは良くないことだよ。もうしちゃダメだよ。でも、そうする理由が何かあった?」

これは砂を投げつけるという「手段」ではなく、その手段を使って果たしたかった「目的」を聞いているわけですね。

そこでわかったことは、相手が先に蹴ってきた→ヘッドロックされた→体格差で勝てずに砂を投げつけた・・・という事の顛末。相手方に確認したらそれは事実だったようで、今度は向こうの息子ちゃんが親御さんにどえらく怒られておりました( ̄▽ ̄;)

とはいえうちの子がやった
●砂を投げつけるという【行動】
は決して許容できるものではありません。
たとえ相手が先に攻撃してきたとしてもです。

しかしながら、
●自分の身を守るという【目的】
はとても大切なものです。
無くてもいい!なんて言うことはできません。

不適切な行動と肯定的意図

子どもはしょっちゅう不適切な行動をやらかします。うちなんてとほほな感じになることしょっちゅうです。たいていは許容範囲ですが、たまに結構やらかしてとうちゃん(私)から雷を喰らっています。

しかし、どんなに不適切な行動であっても、その裏にある「意図(目的)」は子どもにとっては常に善なるもの。肯定的であるということです。

目に見える子どもたちの行動だけでなく、その行動の背景にある「何のため?」という目的に気づき、そこを理解してあげることは親の大切な仕事のひとつだと思います。

その目的を達成する手段がまずいだけですから、それを別のものに変えるよう手助けしてあげたいところです。

わが家の砂かけ事件のときもこの件を話し合い、体格の違う友だちにやられたことが「嫌だった」という気持ちを受け取り、身を守ることは確かに大切だと理解をし、その上でほかの手立てがなかったかと問うてみました。

答えは「逃げればよかった!」。
わが子ながらナイス回答です^^

「それいいやん!」と返したところ、超どや顔で自分の逃げ足の速さを自慢し始めましたよ。
たんじゅーん!でもやっぱりかわゆいわが子でした(≧▽≦)

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高澤信也
専門家

高澤信也(心理カウンセラー)

カウンセリングオフィス トリフォリ

「私が子どもをダメにしてしまう?」と心配なママ・パパへ 〜 “自分らしく“生きる子に育つ!子育て感情セラピーで親育ち&子育てをサポートしています。

高澤信也プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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