悩み「実の親だけど頼れない」
こんにちは。カウンセリングオフィス トリフォリの高澤です。
今回から数回に渡ってまたシリーズものをお伝えしようと思います。ただそれに先立ってどうしてもお伝えしたい思いがあります。今回はそれを述べさせてください。
息子は私のお師匠さま
マイベストプロのコラムでは主に子育てのお話に触れていますが、それは私が援助職だからではありません。「私はちゃんとやれてるよ!」「だからあなたにもできるよ!」なんてうそぶきたいからでもありません。
私も子育て真っ最中で、奥さまの多大なるお力に助けを頂戴しながら七転八倒でなんとかかんとかやっている日々です。大変だなぁと感じることも日々です。親の自分に点数をつけたらいいとこ赤点に毛が生えた程度です。日々失敗の連続です。
それなのに息子への愛は湯水のようにあふれて止まりませんし、何より彼と共に暮らすくらしがとっても幸せで楽しいと感じられますし、だからこそ「わが家」という居場所をもっと良い場所にしたいし、息子にももっと良い関わりをしたいと自然と気持ちが前を向くんです。
育ちの影響
今はそんな私もかつて生まれ育った家庭は争いが絶えず、怯えながらの暮らしでした。見たくない暴力、聞きたくない怒鳴り声や悲鳴に晒されることたびたびでした。私自身も害を受けること少なからずでしたが、それ以上に親同士の争いは辛いものでした。
そしてそこでいろんな負の影響も受けました。
・攻撃されることへの過剰な恐怖
・解けない人への警戒心
・感情制御の困難さ
・暴力性・攻撃性
・傲慢と自罰の両極を触れる不安定さ
・著しく低い自己肯定感(存在の恥)
・他者をコントロールしたがる衝動性
etc.
かつては「家族なんてクソだ!」と思っていましたし、「この世に愛なんてない!」なんて本気で信じていましたし、仲良し家族を見ると「みんな演技してるだけ!」と言い放っていましたし、そういうことを思ったり言ったりする自分も「クソ、クズ」と思っていましたし、そんな自分の人生を「もうどうにもならない」と捉えてもいました。
自分がかわれば人生は変わる
それが今では
★わが家は掛け値なしに人生最高の居場所
と断言しています。
息子の笑顔や寝顔を見るだけで涙が出てくること度々で、これが「幸せ」な気持ちなんだと芯から感じることができています。息子への愛なんて海水の量よりも多いんじゃないかと感じるほど吹き出してきます。自分で自分にびっくりする日々です。
過去が現在を規定するわけではない
生まれ育ったわが家を経て、こういった「今」があるからこそお伝えしたいことがあります。
今は親の私たちも、みんな昔は子どもでした。
そんな私たちが生まれ育った環境があまり良い場所ではなかったとしても、私たちの親が子どものニーズを果たせなかったとしても、それでも私たちは「楽しい家族」をつくることが可能と信じています。
そのためには私たち親がまず心の穏やかさを手に入れ、自分自身を拠り所とできるようになること。その上で“子どもと一緒に育っていくこと“がとっても重要だと思っています。
おかあさんは特に子どもから求められる存在ですから、より一層心の穏やかさを持ってもらいたいなと願っています。それもあって、以前はブログを平気で1年以上放置(汗)していた私ですが、一念発起してマイベストプロのコラム毎日更新!を(今のところ)継続できています。
次回予告
次回から6回程度のシリーズで「子どもを慈しむ親」になるためのヒントをお伝えしてまいります。
とはいえ、「子どもにどう関わるか?」というノウハウ的な内容ではなく、私たち親が「どうあることが重要か?」にフォーカスを当てたものをお伝えします。
まずは私たちが自分を頼りにできる人間になりたいなと思っています。
ではまた次回コラムで会いましょう^^