子どもの心はどんなふうに育つ?
ブログ「毒親卒業トレーニング」のなかの人、カウンセリングオフィス トリフォリの高澤です。
ブログ名の「卒業」は
①毒親(機能不全家族)から受けた影響(=生きづらさ)から卒業
②毒親になりそうな不安(なった恐怖)から卒業
を意味しています。
ところで今日のテーマも昨日のつづきです。
子育てのイライラあるある
言うことを聞かないわが子にイライラ。
最初のうちは優しく叱っていたものの、繰り返すうちに怒りが増加。
それを抱えているのがしんどくなって、気づけば大声で怒鳴ってしまった(ときには叩いてしまった)…。
こんな風に
【怒りをそのまま相手にぶつける】
なんてことはないでしょうか。
もしかしたら子ども以外の身近な人、例えばパートナーや原家族にもぶつけてしまいがち…なんて方もいるかもしれませんね。
その結果
怒りを度々ぶつけることにより起こりがちな「望ましくない結末」で最たるものは関係のこじれではないかと思います。
人は度々怒りを向けられると嫌でも防衛的にならざるを得ません。
そしてこの防衛が悪循環を招く起点となります。
たとえば親子関係なら、、、
スタート)親が度々子どもに怒りをぶつける
↓
子どもは防衛的になる
↓
防衛する姿を反抗と親が誤解する
↓
子どもへの怒りが強まる
↓
スタートに戻る悪循環
影響はこれだけでなく、怒鳴られたり叩かれたりすることによって
・人に対する怯え
・自尊感情の低下
・常に警戒する生き方
といった影響を子どもが受けることもあるでしょう。
また怒りをぶつけた側の親御さんにも
・罪悪感で苦しむ
・親としての自信喪失
・子育て自体への忌避感
といった影響が生まれることが少なくありません。
誰も幸せにならない結末がなんとも残念です。。。
逆説でうまくいく
ところで【怒りをぶつける】の反対はなんでしょうか。
この質問への答えはほとんどの方が【ガマン】と言われます。
しかしこれは実は反対ではありません。
実は人に怒りをぶつけるその瞬間、私たちは強い怒りエネルギーを放出しながら、それと同時に身体(筋肉)を緊張させてエネルギー放出を止めるという無茶なことをしているんです。
これを自動車でたとえると、アクセルを全開にしながら、同時にブレーキを全力で踏んでいるような状態です。そんな状態が続けば車のエンジンは壊れてしまいます。
では「ぶつける」の反対(逆説)は何かと言えば
・
・
・
★身体の中の【怒りのエネルギー】を放出する
です。
怒りを行動として外に出すのではなく、
怒りの「エネルギー」だけを表に放出するのです。
その具体的なやり方は実は昨日の記事と全く同じ方法が利用できます。
おさらいついでにもう一回書いておきますね。
①怒りのエネルギーに素早く気づく
↓
②その場を離れる(タイムアウトと言います)
↓
③怒りを身体のどこでどんな風に感じているかしばらく観察
*怒りだけでなく感情は雲のような存在。ただ観察していると自然に流れていくようにできています。
*身体反応の観察に慣れるまではしんどいですが、慣れるとパワフルなストレスコーピングにもなります。
↓
④落ち着いてきたら筋肉の緊張を緩めて腹式呼吸
*自分の身体を優しく撫でてあげたり、柔らかくて気持ちいいもの(クッションとかぬいぐるみとか)を抱っこしてあげるなんてことも結構役立ちますよ。
次回予告
今回の子育てあるある・イライラ編はいかがだったでしょうか。
心の穏やかさを少しでも増やす助けになっていることを願っています。
ところで明日も引き続きイライラ編をお伝えします。
ここまでお伝えしたものよりもさらに強い怒りについて触れていく予定です。
ではまた明日のお越しを心待ちにしています^^