傷つき体験の力

高澤信也

高澤信也

テーマ:子育て


こんにちは。
たかざわです。

ふたつ前のコラムでちょっと触れましたが、最近うちの息子は学校で友だちからイヤなことされたりひどいこと言われたりしているようです。
しかもいつもつるんでいる親友三人組の自分以外の二人から食らっているためダメージも相当です。

だからでしょうか、ちょっと前までは飛び出すように元気に学校に行っていたのに、昨夜などは「頭が痛い」と体調不良を訴え、今朝も「きつい」を連発していました。
それを示したいのか何回も熱を計っておりましたが、何度計っても平熱の36.6度。
その都度ため息をついておりました(涙)

子どもの傷つき

あきらかにわが子が傷ついている姿を見るのはとてもつらいものです。
自分が愛する存在が傷つくのはこんなにつらいものかと、親になって初めて知りました。

それがつらすぎていらんこと介入してとっとと相手方の行為をやめさせたい!って気持ち(欲)がむくむくわいてきます。

でもクライエントさんたちから子ども時代の苦しみを聴かせてもらうほどに、親にはもっと大切な仕事があることに気づきます。

彼/彼女たちの痛みがここまで長引いたのは
「傷つくようなことを言われたりされたりしたから」
という側面ももちろんありますが、それ以上に
「傷ついたときにフォローしてもらえなかった」
(むしろフォロー役であるべき親が傷の元だった…)
という側面が大半だと聴けば聴くほど感じます。

そんな話を聴くたび思い出すことができます。

親の仕事は
・子どもが傷つかないよう先回りや肩代わりをすること
ではなくて
☆傷ついたときに全力で包む(くるむ)こと
だと。

傷つき体験で得た力

「そんな悠長なこと言ってられない!」
そう思いますか?
私はずっとそう思っていました。
(いやいや、正直言うとまだ少し思ってます 汗)

確かに傷つき体験は子どもたちに負の影響を及ぼします。

負の影響とはたとえば
・人の目を気にしすぎるようになったり
・人を信じにくくなったり
・自分のことを「だめ」と思ったり
・人から嫌われることを過剰に恐がったり

でもその一方で、これもクライエントさんたちを見てると感じるのですが、傷つき体験の中ですごい力も身につきます。

*人の手を借りず自力だけでやろうとする気概
*人に不快感を与えないようにと為される配慮
*困っている人を放っておかない慈悲の心
*人の痛みに気づくことができる慧眼
そのほかにもいろいろ。

傷つき体験をゼロにしてしまうと、こんな大切な力のタネが植えられる機会を子どもたちは失ってしまいます。(まあ、そもそも傷つき体験をゼロにするのは不可能でしょうけれど…)

親の仕事

親としては愛するわが子が傷つくのを見るのはつらいですし、危険を伴う時は躊躇なく介入する必要はありますが、その体験が子どもの成長につながるなら、私たち親は「様子を見る」とか「待つ」などといったことを頑張らないといけないのかもしれませんね。

なぜなら、傷つき体験から身につく大切な力(あるいはそんな体験でしか身につかない大切な力)というものがこの世界にはあるみたいですから。

いやはや、とは言え、
しんどいですな。たいへんですな。

でもわが子の成長のためにも
*耐える
ことが親にはたくさんあるんですね。

そのためには
*子どもの力を信頼する
ことも必要なのでしょう。

さらに子どもを信頼できるようになるには
わが子を
☆「観る」こと(「見る」ではなく)
☆「聴く」こと(「聞く」ではなく)
☆「放す」こと(「話す」ではなく)
が私たち親に求められている気がします。

言ってる私はほんとーにまだまだです_| ̄|○
だからこそ奥さんと協力しながら、息子から教わりながら、そのうえで皆さんと共に子育て楽しんでいきたいものです^^
 

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高澤信也
専門家

高澤信也(心理カウンセラー)

カウンセリングオフィス トリフォリ

「私が子どもをダメにしてしまう?」と心配なママ・パパへ 〜 “自分らしく“生きる子に育つ!子育て感情セラピーで親育ち&子育てをサポートしています。

高澤信也プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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