本当に大事な、なくてはならないモノ
生きているときに大切に使ったもので、亡くなってからも囲まれていたら、
どんなにか幸せでしょう。
そんなモノの使い方を考えて、モノを選んで、
自分らしく楽に生きてみてはいかがでしょうか。
今日は何年も通わせていただいている、波佐見の窯元の先生の
所へ行ってきました。
有田陶器市は明日からなのですが、町中陶器市にかける意気込みが
みなぎっていました。
数種の異色土を幾重にも重ねて縦横に組み合わせて成型されていく手法「練上げ」
で作られた器は本当に見事です。
丈夫で、なかなか割れないのもお気に入りの点なんですが、なんとも
言えない色合いがとてもいいですね。
友人から紹介してもらっていつも一緒に行ってるのですが、
その友人、今から「偲び壺」をお願いしています。
最近よく言われていることですが、骨壺に名前が書かれていなくて、
誰のかわからなくなったというご家族が少なくないそうです。
友人はいつか「偲び壺」を焼いてもらうと言っていますが、
元気なうちに作ってもらって、生きているうちにめいっぱい使って、
自分が死んだら骨壺にしてほしいとお願いされる方が多いそうです。
亡くなってからも生かされる使い方、「骨壺」ならでは
ではないでしょうか。
お気に入りの焼き物を使い込んで、亡くなってからも
わが身の一部を包み込んでもらえる、そんな幸せな使い方が
できるものは、なかなかないですね。
今現在、自分を囲んでくれるものが、未来の自分をも幸せに
してくれる、そんな自分らしいものの持ち方、
モノと向き合って考えてみるのも楽しいものではないでしょうか。
未来の自分はどんなものに囲まれていたいとメッセージを
送っていますか?
受け取って、今の自分がそこに近づいていけるのか
イメージが湧きますか?