整理整頓で叱らない暮らし
この時期になると、娘が中学受験した冬を思い出します。
冬休みもなく、お正月ももちろんなく。毎日塾通い。
よく、「なんで私だけ、こんなに塾に行かないといけないの?」
と言ってました。
娘が通っていた小学校から中学受験をするこはほとんどいなく、
同級生では、男子が一人いただけでした。
みんな学校が終わったら遊んでいるのに、自分だけ塾へ。
休みの日も遊ぶこともなく、お弁当を持って塾へ。
塾が好きではなく、勉強もあまり好きではなかったので、
いやいや通っていました。
それでも、私は娘の将来を考えると、中学受験をすることを
選択してしまいました。
結果は、希望校には通らず、全然行く気がないところに受かり、
数日は部屋にこもってしまいました。
そのころは、娘の価値観とか、娘の気持ちとかをじっくり聞くことも
なく、親が引いたレールを行けばいい・・・という気持ちでした。
受かった学校にも地元の公立中にも行きたくないという娘の
気持ちに、どうしたらいいか・・・夫婦で考え話しあい、
それまでは、選択肢に入っていなかった「引っ越し」ということも
考えました。
家業があるので、会社の近くから引っ越すことは無理と考えていたのですが、
引越して公立中でいいところを考えるのもいいのかもしれないと
枠を広げて、娘とも話しました。
娘は引越しを選びました。
幸い息子は引越しても学校は関係なかったので(公立ではなかったので)
引越すことにしました。
そして今の住まいに越してきて、高取中学校へと入学しました。
今になって、当時のことを娘に聞くと、
「親の気持ちはわかるし、高取中に行ったことはすごくよかったと
思うけど、塾に通ったことは嫌な思い出でしかない。
でもその経験があったから勉強したけど、そのまま地元の中学に
行っていたら勉強全くしてなかったと思う。
今になってみると、感謝してる。」と。
その時は、何がいいのか私自身見えなくなっていたのかもしれません。
子どもの気持ちより、先の、将来のことばかりを案じていたのかも
しれません。
子どもにとって何がいいのか、後になってみないとわかりませんね。
だけど・・・後悔する人生だけは送ってほしくないと思います。
失敗してもまたやればいいし、だめだったらほかのことでもなんでも
やってみればいいのです。
無駄なことはひとつもありません。
受験生のみなさん、悔いがないようやり遂げてくださいね。