夕暮れ時や建物内などで、サングラスをかけている人がいるのはなんで?
累進レンズ、特に中近レンズを販売する際に、説明する必要があるのは、
遠用ポイントでの視力にあると思います。
今回、累進レンズは、遠近・中近・近々と分けています。
また、遠用ポイントは、アイポイントシールでのものを想定してます。
中近レンズでの問題
中近レンズはテレビから手元までを見るには最適なレンズと思います。
ただ、説明不足の場合、『運転するときに見えにくくて不便』など、
遠用ポイントでの視力について、お客様と眼鏡店側で、齟齬が生じる場合があります。
理由として、遠近と中近とでは、遠用ポイントでの視力が異なるからになります。
遠近と比較し、中近では、検査時より、若干視力が落ちる場合があります。
具体的には、その人の眼によって違うし、加工の仕方によっても、色々と変わりますが、
遠近レンズで視力1.0の人が、中近レンズでは視力0.8くらいになっているイメージです。
そのため、必ず、中近はテストレンズを用いて、遠近との違いを体感してもらうと良いです。
場合によっては、店の外で、信号や標識などを実際に見てみるのも良いと思います。
遠近・中近の遠用ポイントと累進帯長
遠近と中近では累進帯長に違いがあります。
自分が良く使う累進帯長は、遠近で11・14mm、中近で20mmです。
これはレンズメーカーや眼鏡店での違いでなく、レンズによっても違うので、
状況に応じて、その人に合わせて使い分けます。
遠近の場合、遠用ポイントで、設定されている度数となります。
ただ、中近の場合、累進帯長が長いため、設定されている度数は
遠近よりも、レンズの上側になります。
累進レンズは累進帯長の間で度数変化しているため、
顔をまっすぐにして遠くを見た場合、
中近レンズでは、度数変化している途中で見ることとなります。
つまり、設定されている度数を使うには、
結構、顎を引いて、レンズの上側で見る必要があります。
この部分は、店頭で直接説明を聞いた方がわかりやすいと思いますので、
購入時に、詳しく聞いてみると良いです。
近々レンズでは?
近々レンズは、パソコンからスマホくらいを見るために設計されています。
ただ、遠近や中近レンズと違い、近々レンズは遠用ポイントでの度数が、
加入度を入れたもの、つまり老眼鏡の度数になっています。
つまり、遠用ポイントでの視力は、近くを見るための老眼鏡としての度数であり、
そこからさらに度数が変化している累進レンズです。
例えば、度数S-3.00のメガネを使用している人で、
パソコンまでの距離が1m、スマホまでの距離が50cmとした場合、
パソコンまでがS-2.00、スマホまでがS-1.00のメガネが必要となります。
これを一枚の近々レンズにした場合、S-2.00 ADD1.00となります。
遠近レンズでパソコンまでの距離に合わせた場合は、S-300 ADD1.00。
スマホまでの距離に合わせた場合は、S-3.00 ADD2.00となります。
このように、遠近レンズと近々レンズでは累進帯長の違いではなく、
そもそもの遠用度数が違うということになります。
まとめ
・遠近と中近レンズでは、遠用ポイントでの視力が違う
・遠近と近々レンズでは、そもそもの遠用度数が違う
中近レンズを購入する際は、遠近レンズとの違いの説明を受けた上で、
さらにテストレンズにより体感してもらえると良いと思います。
次は、『2025年を振り返って』について



