左右の度数・視力に大きく差がある場合

左右の度数・視力差が大きい方がたまにおられます。

これって、結構、色々考えて測定しないと困ることが多く、
ただの他覚検査（機械による自動測定）だけでは、
きちんと合わせられないと思います。

左右の度数に大きく差があるとどうなる？

±2．00Dを超える左右の度数差がある場合、
そのままの度数のメガネを使用すると、
気持ち悪くて使えないという方が多いと思います。

これはメガネの場合、眼とレンズに距離があることで
像の拡大縮小が起こるためです。
マイナスレンズの場合、像が縮小し、プラスレンズの場合、像が拡大します。

人の眼は左右の両眼で見ている人がほとんどなので、
像の大きさに差が出てしまい、±2.00Dを超えてしまうと、
両眼視が難しくなり、気持ち悪い、違和感があるということになります。

ただ、両眼が開いている状態で、片方の眼を抑制している方もおられます。
そういう方は、度数が大きく違うメガネを使い、両眼が開いていても、
気持ち悪いなどの状態にならない場合があります。

ただ、これは両眼視ができておらず、立体視や距離感、視野など、
様々な面で問題がある場合もあります。

左右の視力に大きく差があるとどうなる？

左右の視力に大きく差がある場合、つまり度数差がないメガネなどを掛けて、
片方が視力1.2、片方が視力0.2などの状態にした場合も、
気持ち悪かったり、違和感はあると思います。

仮に、この状態で気持ち悪くなく、違和感もなく、さらに抑制も起きていない状態で、
両眼の眼で見ているとするなら、遠くと近くともに、状況に応じて、片目ずつ瞑って見た方が、
見やすいと思います。

少なくとも、両眼視や同時視、立体視は難しいと考えます。

度数・視力差が大きく違う場合については、自分の眼で体験できないことなので、
そういう眼の方で協力してもらえる方がいたら、色々と試して、
どういう風に見えているのかなど、教えてもらいたいなと思います。

左右差がある場合

最初に、左右の度数・視力に大きく差がある場合は、
眼や脳などについて知っていて、かつレンズやその設計についても詳しい方なら、
何とかしてくれる場合があります。

測定に関しての技術や知識のある眼科や、視能訓練士、眼鏡作製技能士の中には、
きちんと合わせてくれる方がおられると思うので、一度、相談されると良いと思います。

なお、眼鏡店で左右差があることを見つけることも大いにありますが、
眼鏡店は病気について診断ができません。

そのため、基本的には眼科で診断してもらうと、
他の眼の状態も含めて、教えてもらえるはずです。

まとめ

左右の度数・視力に大きく差がある場合は、自覚しているならば、
まず眼科へ行くと良いと思います。

自覚しておらず、眼鏡店に行った場合、そこに眼鏡作製技能士で、
詳しい方がいれば、対応したメガネが作れる場合もあります。

できるか、できないかは、その方の眼の状態によっても違うため、
左右の度数・視力差が大きい方は、一度、相談してみると良いと思います。

次は、『縁なしフレームとレンズの厚さについて』について