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メガネを頭の上に乗せると?

豊福祐史

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テーマ:意外に知らないフレームの話

よく、メガネやサングラスを頭の上に乗せている方がいます。

使わないときに、頭に乗せると結構、便利ではあるんですけど、
今回は、この状態がフレームにとって、問題ないかについて。

問題あるかないかといえば

問題あるかどうかと聞かれたら、問題あります。

頭の上に乗せることで、少しずつ広がっていき、最終的には掛けたときに、
少しずつ緩くなっていると感じると思います。

これは頭に乗せることで、少しずつテンプルなどが広がったり、歪んだりするためです。

もちろん、ある程度の作りのフレームであれば、形直しで戻せるし、
フレームによってはあまり問題にならないものもあります。

ただ、フィッティングができないフレームでは、
広がった後は、元に戻しにくくなっています。

度なしサングラスであれば、掛け心地くらいの問題ですが、
度が入っているサングラスやメガネの場合、
光学中心がズレるため、あまり良い状態とは言えません。

また、累進レンズ(遠近レンズなど)の場合は、
視界が気持ち悪くなることもあります。

頭に乗せてもあまり問題ないフレーム

最初に断っておくと、これはあまり問題ないのであって、
問題が全くないわけではないです。

問題があまりないフレームとしては、
テンプルがβチタンのモノではないかと思います。

βチタンの場合、バネ性があるため、比較的、変形しにくいモノとなっています。

加えて、フィッティングなどによって、カーブがある方が良いと思います。

そうすることで、テンプルに関しての歪みは軽減されるかなと。

ただし、βチタンにも様々な種類があり、製造工程もモノによって様々なため、
一概には言えないと思います。

これが樹脂フレームだと、アセテートやセルロイドであっても、
歪んでくると思うし、歪んだら、自分で直すのは難しいと思います。

アセテートやセルロイドでも、インジェクションか、削り出しか、
寝かせてた期間がどれくらいか、特殊な手法を用いたのかなど、
製造工程で変わってきます。

これが、アセテートやセルロイド以外の素材でも同じ事が言えるし、
フィティングできないようなフレームなら、
言わなくても分かるくらいの結果となります。

まとめ

メガネを頭の上に乗せることは、フレームの変形・歪みにつながります。

どうしても、そうしたい場合は、
・定期的に形直しやフィッティングしてもらう
・フレームの作りによっては、変形による劣化を覚悟しておく
・フィッティングできないフレームなら、使い捨てとして考えておく
などを想定し、一度、そのサングラスやメガネを購入した店に相談してみても良いと思います。

次は、『様々な壊れ方で持ち込まれるメガネ』について

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豊福祐史
専門家

豊福祐史(眼鏡小売店)

株式会社とらや眼鏡店 メガネのとらやG-room

顧客の要望や好み、ライフスタイルに合った納得の眼鏡をお勧めしています。仕入れでは、フレームのデザインはもちろん、細かい点までもチェック。視力測定や加工などは、国家資格の1級眼鏡作製技能士が対応します。

豊福祐史プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

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