使用を避けた方が良いサングラス?
調光レンズと偏光レンズは昔からあり、
現在では安価なものから高品質のものまであります。
ただ、最近では、調光レンズと言われることが多いため、
眼鏡店は使用する環境や状況などを聞いて、
それに合わせて提案する必要があると思います。
調光レンズと偏光レンズの違い
調光レンズは紫外線(+可視光線)によって発色するレンズで、
偏光レンズは反射を抑えてギラつかなくするレンズです。
他にも、カラーがついているメガネとしては、
通常のカラーレンズ、術後用レンズ、コントラストカラーなど、
同じように見えても、用途によって、様々なレンズがあります。
船上の仕事やウィンタースポーツで使用したい
お客様から『船の上で仕事をすることになるので調光レンズを』と相談がありました。
ただ、話を聞くと、目的は防眩と眼の保護だったので、今回は偏光レンズを勧めました。
船の上の場合、海水面からの光の反射があるため、光の量は平野よりも多くなります。
そのため、海水面からの反射を抑えることを目的に、調光ではなく偏光を。
ただ、船室と行き来して作業する場合は、調光レンズを勧める場合もあります。
ウィンタースポーツでも同様に、雪からの反射で眼にダメージがあることがあります。
1日中、スキーを楽しんだ後、夜中に眼が痛くて仕方がなかった人も多いかと。
その場合は、調光よりも偏光となります。
少なくとも、UVカットされていないサングラスは論外となります。
釣りやドライブで水面・ガラス面の反射が煩わしい
釣りで使用する際、これも調光レンズを求める方は多くなっていますが、
偏光レンズを使用することで、水面下の魚が見えやするなるため、
偏光レンズの方が良いと思います。
ドライブについては、偏光も調光も一長一短あるかなと。
ダッシュボードにぬいぐるみや書類などを置く方は、
偏光レンズを使用することで、ガラス面の反射がなくなります。
ただ、液晶などは見えにくくなるので、その点は注意してください。
調光レンズをドライブで使用した場合は、
可視光線でも反応するものを利用してください。
フロントガラスはUVカットされているため、外よりも反応は悪くなります。
ゴルフで使用する場合は?
ゴルフで使用する場合は、目的によって違うと思います。
強度近視などの方には調光レンズ、ボールを見やすくしたい方には偏光レンズなど、
目的によって提案するレンズが変わります。
強度近視などの方はメガネがないと見えません。
そのため、プレー中に通常のサングラスや偏光レンズを使用していると、
昼食を取る際、クラブハウスに戻って掛け替え忘れていることに気がつきます。
そうすると、建屋内で暗い状態のまま動き回ることになるため、
建屋内では透明に戻る調光レンズの方をお勧めします。
また、ボールがよく見えない、グリーンで芝をよく見たいなどの場合は、
偏光レンズをお勧めすることが多いです。
余計な反射をカットしていることで、コントラスト効果が上がっているので、
見やすくなると思います。
偏光・調光が意味ないと思う場面
調光・偏光レンズが意味がない、費用対効果が薄いと思う場面をまとめると、
調光
・ドライブで調光⇒発色が悪いため思っていたのと違うことがある
・発色や退色が遅い調光⇒サングラスを掛けた方が良いことも
偏光
・液晶を見る⇒見えにくくなる
・明るさが違う場所への移動⇒メガネとの掛け替えが必要
他にも費用対効果が薄い場合もあるので、環境や状況によって、
必要性が変わってくると思います。
そのあたりは、行きつけの眼鏡店にいる
眼鏡作製技能士に相談すると良いと思います。
また、その眼鏡店に取り扱っているメーカーの調光や偏光のテストレンズがあります。
調光レンズは発色や退色のスピードなどを、偏光レンズは防眩効果と偏光具合を、
体感してみるべきです。
まとめ
調光も偏光も、使用する環境や状況に合わせないと、
『高かったのに思っていたのと違う』となります。
ただ色が変われば良い、多少眩しさが取れれば良い
ということであれば、安価なレンズの方が良いと思います。
と言っても、調光・偏光レンズは安くても数千円~1万円近くするので、
どういう環境や状況で使用するのか、何を求めてそのレンズを使うのかなど、
そういう点について細かく聞いた方が良いと個人的には思います。
もし分からないことがあれば、行きつけのお店で質問しながら購入を検討していただければ。
次は、『メガネの形直しやフィッティング、ネジ締めは自分しても良い?』について



