遠近レンズには見たい距離で種類がある?
最近では、『UVカットクリアレンズを』
というお客様が増えている気がします。
いわゆる『UVカットクリアレンズ』がどういうレンズかを説明します。
UVカットクリアレンズ
『UVカットクリアレンズ』とは、透明なレンズのことです。
『?』と思われるかも知れないですけど、一般的に、眼鏡店で販売しているレンズは
UVカットがほぼ100%のレンズがほとんどです。
そのため、UVをほぼ100%カットしている透明なレンズのことなので、
普通の透明なレンズのことを指します。
UVカットされていなくても見た目は変わらない?
一般的な眼鏡店で販売しているレンズは、ほぼ100%UVカットが多いと言いましたが、
既製品の中にはUVカットされていないものもあります。
これについては見た目ではわかりません。
ブルーライトならば、反射光または色でわかります。
でも、UVカットされているかどうかについては、人の眼ではわかるはずがないと思います。
人の可視光線が420nm~780nmです。
UV(紫外線)は420nm以下のため、感知できません。
※光の波長については参考資料によって違うことがあります。
感知できないため、UVカットの有無にかかわらず、
見た目はクリアとなります。
これはサングラスでも同様で、既製品のサングラスには
UVカットされていないものもあるため、注意してください。
SPFやPA?
眼鏡用のレンズであれば、
UVカットに関して特筆すべき大きな違いはあまりないはずですが、
たまにSPFやPAの記載されたレンズがあるとは聞きます。
SPFとPAはカットされる紫外線の波長の違いになっていると思います。
化粧品に詳しい人の方が知っていると思うので、簡単に言うと、
SPFはUVB(280~320nm)、
PAはUVA(320~400nm)をカットします。
つまり、SPFやPAの数値が大きい程、UVカットされているということになります。
ただし、SPFやPAは基本的に化粧品の話になり、
レンズの評価方法として、ISOにないと思います。
おそらくですが、UVカット率ほぼ100%のため、
同様の評価方法を行えば、SPF・PA表記がないメガネレンズでも、
同じような、または近い数値がでるとは思います。
そのため、わざわざSPFやPAの評価方法で試験されるレンズメーカーも少ないはずです。
どういう形で認証されたのか、
またはISOの評価方法で試験されたのかは
情報公開されているレンズしかわかりませんが、
詳しくは取り扱っている店で聞かれた方が良いと思います。
ただ、この評価方法については、個人的には賛成です。
というのは、この考え方については、資格と同様で、
それらを取得することで、消費者の方の判断材料または安心につながる場合もあるからです。
各レンズメーカーには、どんどん検査してもらい、
SPF50+、PA++++であることを証明してもらいたいと思います。
まとめ
眼鏡店が取り扱うレンズについては、UVカットはほぼ100%です。
SPFやPAの表記がなくても、心配する必要はないと思います。
※眼鏡店ではあまりないとは思いますが、UVカットされていないレンズもあります。
ただ、個人的には各レンズメーカーは、どんどん調べてもらい、
レンズ性能としてのバックボーンとなるデータを出してもらいたいと思ってます。
次は、『ブルーライトカットレンズなのに青色ペンライトの光が通過した?』について



