見た目が同じカラーのレンズでもコントラスト効果が違う?
サングラスカラーの選び方について聞かれることがあります。
そのため、サングラスカラーについて。
サングラスの主な目的は防眩ですが、
今回は、その他の目的でもカラーが入っているメガネを
全てサングラスとしてます。
サングラスのカラーはどう選ぶ?
カラーの選び方については、その方の目的と趣味嗜好に合っていれば、
どのカラーが良いということはないと、個人的に思います。
なので、どの色を選ぶべきというのはないと考えてます。
顔・肌の色・フレーム・服装・パーソナルカラーなど、
様々な点から、実際に掛けてみると良いと思います。
ベースカラー・アソートカラー・アクセントカラーに分けてみると、
メガネはアクセントカラーなので、服や肌を映えさせる、
または調和させるカラーを選定する方が良いと思います。
よくあるのが、パーソナルカラーにのみ注視される方がおられますが、
これは個人的には避けた方が良いかなと。
例えば、ドープを使って、パーソナルカラーが青と判定された場合、
服装が青系になります。
次に、メガネフレームも青系、そしてレンズも青系。
すると、全身真っ青になるため、
ファッションのプロみたいな人以外は、合わせることが難しい気がします。
サングラスの目的
レンズにカラーを入れるという目的は
防眩・コントラスト機能向上・手術後の保護などがあります。
防眩という点においては、色が濃い方が効果が高い場合が多いと思います。
ただし、濃くなるほど、瞳孔が広がるため、眼に入る紫外線量は増加します。
※通常、メガネレンズはUVカットほぼ100%のため、
どこまで気にするかという話になるとは思いますけど。
また、使用するシーンにおいては、カラーだけでなく、
レンズ機能も考慮すると良いと思います。
釣りをする方の場合は、水面のギラつきを防止するため偏光。
屋内を出入りする際にカラーレンズでは具合が悪い方は調光。
視力が出ず、コントラスト効果により、物の輪郭をはっきりしたい方には、
コントラストカラー。
手術後の目の保護が必要な方にはレチネックスなどの色が濃い特殊カラー。
というように、カラーに加えて、レンズ機能も考慮することで、
通常のカラーから機能性カラーまで、選択肢が増えることになります。
フルカラーとグラデーションカラー
フルカラーとはレンズ全面が同一カラーとなっており、
グラデーションカラーはレンズ上部から下部にかけて、
指定された濃度から0%に変化しているレンズです。
当店では、メガネフレームをサングラスにする場合、
フルカラーを選ぶ方が多いものの、
最近ではグラデーションカラ-を選ぶ人も増加してるように感じます。
それぞれ利点はあり、フルカラーは地面など、下からの反射もカットされるため、
防眩対策としては効果が高いと思います。
グラデーションカラーは、レンズ下部に行くほど、クリアになっているため、
買い物で値札を見る時など、暗くならなくて済みます。
そのため、自身が使用するシーンを思い浮かべ、
掛けた印象を確認して、どちらを選ぶかを検討すると良いと思います。
サングラスの色の濃さ
サングラスは色が濃い程、防眩効果は高くなりますが、
ここで問題になるのが、視感透過率です。
通常、メガネのカラーは、アリアーテカラーから選ばれることが多いと思います。
このアリアーテカラーで色の濃さを考えていくと、
フルカラーで15%、グラデーションカラーで25%までは、
薄暮れ時でも使用可能な視感透過率のカラーが多いようです。
ただ、フルカラー15%では、かなり薄く感じるため、
薄暮れ時でも使用したい場合、
個人的にはグラデーションカラー25%の方が良いように感じます。
それ以上の濃度になると、薄暮れ時以降に使用可能な視感透過率を超えるため、
こちらも日中に使うのか、夕方まで使いたいのかを想像してみると
良いと思います。
※実際の視感透過率には、眼鏡店できちんと確認しください。
まとめ
カラーの選定については、顔・肌の色・フレーム・服装・パーソナルカラーなど、
様々な点から見ると良いと思います。
シーンを想定することで、機能性カラーも選択肢に入り、
選定する幅が広がります。
薄暮れ時以降も使用したい方は、視感透過率も考慮する方が良いと思います。
次は、『UVカットクリアレンズとは?』について



