Mybestpro Members

豊福祐史プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

視力測定で視力がでない時の対処事例

豊福祐史

豊福祐史

テーマ:葛藤のある眼鏡店の話

視力測定で視力がでない時があります。

今回は、そういう場合に遭遇した時の対処事例。

視力がでないなら、基本的には眼科へ

視力がでない場合、通常なら眼科へ誘導することが基本となります。

弱視を含めて、様々な病的な原因で視力がでないのであれば、
それは眼鏡店ではなく、眼科の案件となります。

当たり前のことですが、眼鏡店は診断ができないため、
それがどういう病気か、いくつか推測できたとしても、医師法に違反するため、
それについて話すことはできず、眼科へ誘導することとなります。

すでに眼科へ行っている場合

今回の事例としては、眼鏡店よりも前に眼科へ行っていて、
メガネの処方箋を出してもらっておらず、
眼科医の先生からはメガネとコンタクトレンズを作っても良い
と言われたということで視力測定を実施。

ただ、視力測定で、仮枠のメガネを掛けても、左右ともに視力が0.6前後しかでませんでした。
ちなみに、1年前は完全矯正値で左右ともに視力1.2、両眼で視力1.5でした

先に病院に行っていることもあり、特に病的なことはないと推定して眼鏡作製しますが、
そのままでは視力測定ができない。

病院と違って、点眼薬とかも使えないので、雲霧法を活用。

雲霧状態にして、店内のメガネを見てもらったり、おしゃべりしながら15~20分。

その後に測定して、通常通り、視力がでたので良かったなと。

視力がでなかった理由

今回、視力がでなかったのは、学生であることかなと。

大人の眼球の直径は24mm。
子どもの眼球は小さいため、成長とともに大きくなります。

1mm大きくなるごとに、-3D変化していくため、
学生の頃は、度数が変化することが多くあります。

また、受験を控えている方や、よく勉強する方、
本・タブレット・パソコンをよく見ている方は、
眼が緊張状態になっている可能性があるため、視力がでなかったり、
そのまま視力測定すると、過矯正となることがあります。

これらの点を踏まえて、1年前の度数が基準にはなりにくいこと、
緊張状態を戻してから視力測定する必要があることを判断しました。

メガネを作る時は時間を掛けないと駄目?

視力測定は早ければ10分かからずに終わることがあります。
なので、最低でも20分~30分以上はかかると思います。

ただ、正確性に欠けますが、他覚検査(自動度数測定機)だけなら1分程度、
仮枠による簡単なチェックだけで良ければ2分程度で終わります。

また、その人の眼の状態によっては、時間を掛けないと駄目な場合があります。
場合によっては、30分以上かけることもあるし、別日に改めて来てもらうことも。

今回、緊張状態を戻すために雲霧法を利用したため、通常よりも測定時間がかかりました。

この時に眼鏡店が説明していないと、『これはなんの時間?』『何待ち?』と言われてしまいます。
同じような検査を繰り返す場合も、『さっきも同じ検査した気がする?』と思われます。

眼鏡作製技能士は、その人に合わせて手法を組み替えることもあり、
時間がかかることや、同じ測定を繰り返すことも、意味があります。

まとめ

視力測定で視力がでない場合、まずは眼科へ行くことが基本ですし、
眼鏡作製技能士も促すと思います。

特に病的な問題がなく、視力測定で視力がでない場合、
眼鏡作製技能士も、視力測定する手段をいくつか持っています。

そのため、何かあれば、信頼ができる眼科医・視能訓練士・
眼鏡作製技能士に相談したら良いと思います。

次は、『メガネとコンタクトの度数の違い』について

リンクをコピーしました

Mybestpro Members

豊福祐史
専門家

豊福祐史(眼鏡小売店)

株式会社とらや眼鏡店 メガネのとらやG-room

顧客の要望や好み、ライフスタイルに合った納得の眼鏡をお勧めしています。仕入れでは、フレームのデザインはもちろん、細かい点までもチェック。視力測定や加工などは、国家資格の1級眼鏡作製技能士が対応します。

豊福祐史プロは九州朝日放送が厳正なる審査をした登録専門家です

関連するコラム

プロのおすすめするコラム

コラムテーマ

コラム一覧に戻る

プロのインタビューを読む

一人一人に寄り添う眼鏡選びのプロ

豊福祐史プロへの仕事の相談・依頼

仕事の相談・依頼