弱視訓練用の助成制度
他店で購入・フィッティングされたメガネを持ち込まれる際、
やり方が違うと言われる方がおられます。
今回は、眼鏡店によるフィッティングの違いについて
眼鏡店によってフィッティングは違う？
メガネについては、同じフーレムをフィッティングしたとしても、
眼鏡店どころか、個人でやり方も違うと思います。
フィッティングについては、眼鏡作製技能士の試験で、
ペーパーテストでも、実技試験もあるので、
基本的な部分はあまり変わらないと思います。
ただ、そこから先は、教えてもらった人や、経験、個人の癖など、
様々な要因があるので、どれが正しくて、どれが間違っている
というのはないと思います。
メガネが歪んでいるかの確認
メガネが歪んでいるかを確認する場合、
メガネをひっくり返して、テンプル（耳の部分）が浮いているか、
カタカタと音が鳴るかを確認することがあります。
また、鼻についても、左右が大きく非対称になっていないかを
確認することもあります。
ただし、フィッティングができない、
もしくは眼鏡専門店がフィッティングしたくないフレームというのはあるので、
他店にお願いする場合は、ある程度、
フィッティング可能なフレームにしてもらえたらと思います。
メガネを預けておけばフィッティングしてもらえる？
メガネをひっくり返してカタカタと音が鳴らないよう、
また鼻の部分を対称に調整したとしても、
それが万人に対して、正解ではないことがあります。
例えば、左右の耳の高さや位置が違っていたり、
頭の大きさや鼻の形が違っていたりと、
人によって調整する必要があります。
どうしてもの場合は、メガネを預かって調整することはありますが、
基本的にフィッティングはその人に掛けてもらいながら行う方が良いです。
やり方が違うのかと聞かれる理由
フィッティングのやり方が違うのかと聞かれる理由としては、
大抵、購入した眼鏡店でフィッティングしてくれなかったり、
そのフィッティングが合わなかったので来店された場合に、
よく聞かれます。
フィッティングはやり方が違っても、最終的に行き着くところは、ほぼ同じと思うので、
おそらくですけど、フィッティングに慣れてない方が、お客様に掛け心地を確認せずに、
基本通りのフィッティングをしただけなので、違和感があっただけではないかなと。
フィッティングは、メガネを販売した店が責任を持って行うものなので、
合わなかった場合、その店に眼鏡作製技能士がいるのであれば、
代わってもらって、やり直してもらった方が良いと思います。
ただ、前の装用感が残ってて、いくらフィッティングしても違和感がある場合もあるので、
日を置いてやり直すことも考えてもらえたら。
稀に、『この人では駄目だ』と思い込まれてる場合、
ほとんど調整しなくても、眼鏡作製技能士やベテランに代わるだけで合う
と言う方もおられます。
見た目が大きく違うフィッティング？
テンプルを合わせる際、智の部分で曲げるか、湾曲させるか、
締め付けるのか、緩めるか、差し込みにするかなど、
お客様の掛け心地や要望を確認しながら、調整してます。
ただ、見た目にはあまり大きく変わった感じはしない場合が多いと思います。
その中で、見た目が大きく変わっているフィッティングを見たことはあります。
お客様から見た目で大きく変わったとわかるフィッティングをされたメガネを見せられ、
『こんなフィッティングってあるんですか？』と聞かれることもあります。
お客様的には、デザインが好きで購入したのに、
見た目がかなり変えられているので、不満だったから聞いたと思います。
個人的には、こういうフィッティングもあるんだなと、
装用感は良さそうだなと、勉強になることがあります。
元に戻した上で、再度フィッティングしましたが、その眼鏡店も良かれと思って、
装用感を重視してフィッティングしたと思います。
見た目か、装用感か、お客様は要望を、眼鏡店は見た目が大きく変わるなら事前に、
お互いに伝えてあげると、良いと思います。
まとめ
・フィッティングは試験でもあるので、眼鏡作製技能士なら最低限のスキルがあります。
・前の感覚が残ってる場合もあるので、フィッティング後、数日様子を見ることもあります。
・大抵の場合、見た目で大きく変わって見えることは少ないと思います。
・見た目で大きく変わって見えるようなフィッティングは、
そこまで求めているのか、いないのか、事前に打ち合わせしておくと良いです。
メガネのフィッティングは、メガネを販売した店の責務です。
どうしても駄目だったときは、他の店に相談するのも良いです。
ただ、他店にお願いする場合、フィッティング可能なフレームでないと、
受けてくれないと思います。
次は、『光に過敏な人へのカラー選定事例』について
