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2025年春の新作展示会を終えて

豊福祐史

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テーマ:葛藤のある眼鏡店の話

アイウェアブランドは、春と秋に展示会が開催され、
そのときに新作が出てくることがほとんどです。

今回は、2025年春の展示会での新作の傾向を。

展示会に訪問したアイウェアブランド

今回、『ジャポニスム』『ベセペセ』『テイラーウィズリスペクト』
『ステディ』『ソリッドブルー』『ハスキーノイズ』『杉本圭』
『マスナガ』『シークレットレメディ』『アンバレンタイン』『ルノア』などの展示会へ。

開催日が合わずに行けなかった取引先もありますけど、
11ブランドなので十分に回れた方かなと。

今回の展示会の新作

デザインが大幅に変わったというよりも、
全体的にデザインや機能を洗練させた印象がありました。

カッティングや今までなかったカラーなど、
それぞれのブランドらしさを残しつつ、
新しい風合いを出している感じです。

『テイラーウィズリスペクト』については、
チタンの削り出しではないものの、
今までよりも価格を抑えたモデルもありました。

『アンバレンタイン』では3Dプリンタで作製された
フレームもありました。

また、ツーブリッジフレームの需要が高まっているためか、
ツーブリッジフレームの新作を出しているアイウェアブランドも
多くありました。

新作を全部仕入れられるわけではない

新作がでた後は、お客様から特定の型番とカラーを指定して、
在庫の有無を確認されることが多々あります。

新作を含め、すべての型番とカラーを仕入れられない理由は、
価格と在庫の問題もあるものの、流通量の問題が大きいかなと思います。

大量生産品であれば、価格も安いため、全ての型番とカラーを入れて置けるし、
在庫としても大した話ではないです。

ただ、アイウェアブランドの上のクラスになると、
価格的にも、在庫としても多く持てないという店がほとんどかなと。

また、取引先が限定されているようなブランドは、
製造期間が3ヶ月から半年以上かかる場合が多いため、
流通量としても数が少なく、注文してもなかなか入ってこないものもあります。

特に新作は展示会で注文しても数カ月~1年以上待つこともあります。

そういった理由で、常時、全ての型番とカラーを用意できるわけでないです。

新作を含めて、一度に見たい場合

アイウェアブランドの展示会は、一般向けではなく、
取引先に対するものとなってます。

そのため、新作を含めて、特定のアイウェアブランドを一度に見ることは難しいと思います。

ただ、正規取扱店が開くトランクショーなら、一度に見ることは可能となります。

開催要望が多いアイウェアブランドと、メーカーとの調整など、
それらがうまく嚙み合えば、トランクショーを開くこともあるので、
お目当てのアイウェアブランドがあるなら、取扱店にトランクショーをする際には、
連絡してもらうようにしておくと良いと思います。

まとめ

展示会は新作を見せてもらって仕入れるだけでなく、
フレームのデザインや作りなどの質を見て、
そのブランドやデザイナーがどう考えているのかを聞く機会となってます。

また、眼鏡業界の状況や、そのほかの多くの情報交換ができる場でもあり、
今回の展示会も有意義だったと思います。

次は、『サングラスのグラデーションカラーの役割』について

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豊福祐史
専門家

豊福祐史(眼鏡小売店)

株式会社とらや眼鏡店 メガネのとらやG-room

顧客の要望や好み、ライフスタイルに合った納得の眼鏡をお勧めしています。仕入れでは、フレームのデザインはもちろん、細かい点までもチェック。視力測定や加工などは、国家資格の1級眼鏡作製技能士が対応します。

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