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レンズの裏面UVカットとは?

豊福祐史

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テーマ:知っておくべきレンズの話

夏場になるとサングラスやUVカットについての話がよくあります。
ただ、眩しさについては夏場の問題でしょうけど、
UV(紫外線)については年中の問題になります。

場合によっては、UV量は冬の方が多くなることも。

今回は、UVカットされたレンズの中の、裏面UVカットについて。

どんなレンズにUVカット機能がある?

まずは、裏面UVカットではなく、通常のUVカットについて。

一般的に、UVカット機能は、ほとんどのメガネレンズでは、ほぼ100%カットされています。
UVカットは可視光線ではないため、色が付きません。
そのため、UVカットされていても、されていなくても、
ブルーライトカットやカラーなどがはいってなければ、どちらも大抵の場合、無色透明です。

また、素材そのものにUVカット機能があるメガネレンズが多いため、
逆に『UVカットを外してほしい』という要望は難しい場合が多いと思います。
あまり意味がないので、言う人はいないと思いますけど

ただ、既製品のサングラスや一部のレンズには、
UVカットされていないものもあると聞いてますので、
素材によっては、UVカットが入っていないメガネレンズもあるかもしれない。

そのため、安価なレンズとかで不安な場合、UVカットされているかどうかは、
確認しておいた方が無難かもしれないです。

裏面UVカットとは?

素材にUVカット機能があるのであれば、
『裏面UVカットとは何?いらないのでは?』となると思います。

素材としてのUVカットと、裏面UVカットの違いは、
『透過』と『反射』の違いと置き換えたら、わかりやすいと思います。

表面からのUVは素材によってUVカットされて『透過』しにくくなります。
それに対し、裏面UVカットは後ろからくるUVがレンズに『反射』して、
目に入るのを防ぐ効果があります。

裏面UVカットは必要?

裏面UVカットの効果については、
レンズ裏面からのどのくらいの光が反射しているのかということになります。

レンズ裏面から反射した光が全反射するのであれば、
裏面UVカットの効果は絶大と思います。

でも、裏面からの光が反射するのは一部です。

もちろん、光は波の性質もあるため、
ホイヘンスの原理の回析もあります。

そのため、裏面UVカットの効果としては、
その反射と回析のUV量がどのくらいで、
そのうちのどれくらいが眼に入るのかということになります。

角膜表面でも多少の反射はあると思うので、個人的には
『あった方が良いとは思うけど、必須かどうかと言われたら、そこはお客様の考え次第かな?』
くらいの感覚です。

後、真横からの光を言われるけど、真横は白目になり、
白目は光を通さないので、そこまで気にしなくても良い気はします。

まとめ

・メガネレンズであれば、大抵の場合、UVカット機能はある
・安価なレンズなどで不安な場合は、UVカットされているかを確認しても良いと思う
・裏面UVカットは『ないよりも、あった方が良いかな』くらいの感覚なので、お客様の判断で。

メガネの機能は、機能の有無・強弱・その他の条件で、
同一金額で付与できたり、追加費用がかかったりします。

会社やメーカーが違えば各店舗で異なると思うので、
ほしい機能がある場合は、眼鏡店で細かく聞くべきです。

店舗でわからない場合もあるので、メーカーに確認してもらえると思います。

次回は、『遠近レンズやアシストレンズなどで中心がズレていた場合どう感じる?』について

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豊福祐史
専門家

豊福祐史(眼鏡小売店)

株式会社とらや眼鏡店 メガネのとらやG-room

顧客の要望や好み、ライフスタイルに合った納得の眼鏡をお勧めしています。仕入れでは、フレームのデザインはもちろん、細かい点までもチェック。視力測定や加工などは、国家資格の1級眼鏡作製技能士が対応します。

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