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使用を避けた方が良いサングラス?

豊福祐史

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テーマ:知っておくべきレンズの話

最近、サングラスについてメディアで取り上げられたりします。
その中で、『こういうサングラスは使わないでください』的なことを言われるものの、
そういうサングラスは少ない気はします。

ただ、絶対に販売されていないわけではないので、なんで使用すべきではないかについて。

サングラスの目的

メディアでサングラスを眼の保護と言われますが、
そもそもサングラスの目的は『防眩』になります。
つまり、眩しさを取るためのものであって、
UVやブルーライトをカットすることが目的ではないです。

このあたりが、UVカットされた普通のメガネを
『透明なサングラス』と言われると、言い得て妙と思うと同時に、
違和感があるとこかなと。

防眩のためには

防眩のためには可視光線をカットしてあげる必要があります。
可視光線は、赤・橙・黄・綠・青・藍・紫の波長の光です。

光の三原色は混ざると、白色(無色透明)になります。
その一部をカットすることで、色がつくため、
防眩のためのサングラスは、必ず何かしらの色があります。

UV(紫外線)やIR(赤外線)は可視光線ではないため、
カットしても色はつきません。

透明なサングラスと言われているのは、UVカットされているメガネになり、
今のメガネレンズはUVカットがほぼ100%となっているレンズが多いと思います。

ブルーライトカットは可視光線の青よりも短い波長をカットするため、
青・藍・紫がカットされるため、若干でも色がつきます。

色がつくと、防眩効果はあるため、
一部のブルーライトカットのレンズはサングラスと言えるかも。

暗所、暗反応、散瞳

サングラスをかける、特に色が濃いものを使う場合、暗所にいるときに、暗反応が起きます。
人の眼は、暗い場所に入った際、光を取り込もうとして散瞳します。

瞳孔の大きさは約2~6mmですが、散瞳すると4~8mmくらいに大きくなります。

この2mm程度大きくなるくらいならと言われますが、
単純計算ですが6mmが8mmになると、
面積が28.26㎟から50.24㎟になります。

つまり約1.8倍、光が入りやすくなります。

サングラスの中にはUVカットが入っていないものもあるとは聞きます。
正直なところ、眼鏡店でそんなものを売っているとは思えないですが、
サングラスは様々な場所で販売されているので、
購入時に確認しておく必要はあると思います。

後、絞りとしても甘くなるので、若干視力は落ちます。
色の見え方も変化します。
運転時でも、路上を歩く際でも、法的な視感透過率の規制もあります。

そのため、薄暗い時などは、サングラスの使用を控える方が無難です。

まとめ

・サングラスは色が入ったメガネのこと
・色がついていると、暗反応で散瞳することがある
・散瞳すると眼に入ってくる光の量が増える
・光の量が増えるため、サングラスのUVカットは必須

特に障害がない方で、夕方になってサングラスを掛けている人もいます。
サングラスの目的がなにかを理解し、購入するサングラスの機能も確認すると良いです。
わからない場合は、店員の方に聞けば、資料をもとに、答えてくれると思います。

次回は、『HOYAのindividual MEISTER SHOP認定』について

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豊福祐史
専門家

豊福祐史(眼鏡小売店)

株式会社とらや眼鏡店 メガネのとらやG-room

顧客の要望や好み、ライフスタイルに合った納得の眼鏡をお勧めしています。仕入れでは、フレームのデザインはもちろん、細かい点までもチェック。視力測定や加工などは、国家資格の1級眼鏡作製技能士が対応します。

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