防曇コートのレンズの特徴
2023年11月より、レンズメーカーHOYAより、
インディヴィジュアルレンズ『雅N』が新発売されました。
実際のところ、『雅N』はHOYAの設計グレードで上から2番目の『雅』が、
アップグレードされたレンズです。
高価なレンズは理解してないと提案できない。
安価なレンズだけに絞れば眼鏡店としては楽だし、お客様にも理解してもらいやすい反面、
お客様の状況や状態によって提案できない。
どちらが良いかは難しいところとは思います。
インディヴィジュアルレンズとは?
インディヴィジュアルといえば、どこのレンズメーカーでも最高クラスのレンズ設計になります。
簡単に言うと、オーダーメイドレンズ。
ただ、インディヴィジュアルレンズは理解していないと売ってはいけないレンズと思います。
インディヴィジュアルの大きな特徴としては、『頂点間距離』『そり角』『傾斜角』を測定し、
顔とフレームを合わせてレンズを製作します。
もちろん、遠近レンズの場合、ミラー法などにより、
遠用・近用アイポイントを確認することも大事です。
これを入力しない場合、デフォルト値が入りますが、それだと効果が薄いということになります。
もちろん、インディヴィジュアルレンズの特徴としては、
これらの測定値を入力するだけと思っている方は多くおられますが、
実際には、他にも特徴があります。
ただ、せっかく顔とフレームに合わせてフルオーダーするのに、
デフォルト値ではもったいないなと。
『雅』から『雅N』へ
『雅』は、『パーソナルフィット』『乱視軸補正』
『エルゴノミックインセット』『両眼バランス』といった設計が組み込まれてます。
ややこしいので、自分も資料片手でないと細かくは説明しきれない。
詳しくは他のコラムを。
『雅N』は、従来の『雅』の設計に、『両眼Naturalコントール設計』が追加。
この設計は近くを見る際の水平での歪みを補正し、上下のプリズム差を補正。
要は、近く見る時と、遠くと近くを見る時の歪みを少なくし、
眼を上下に動かしても像のジャンプが少なくなる設計です。
この設計は、最上位の『極』のみの独自設計の一つでしたが、
最近ではハイグレードの『オプティナ』にも採用されました。
『オプティナ』に採用されたことで、
今回、『雅』の設計を上げようとなったのではないかなと、勝手に推測。
ちなみに、『オプティナ』はインディヴィジュアルレンズを除いたら、
HOYAでは最上位のレンズになります。
まとめ
・インディヴィジュアルレンズはデフォルト値ではもったいない
・『雅』から『雅N』になったことで、より見やすく
次は、『球面・非球面レンズの違いがわからない?』について