ビジョントレーニングって何?
『数ヶ月しか経ってないのに度数が変化することってあるんですか?』と、聞かれます。
結論としては、変化することもあります。
度数が変化する理由
度数が変化する理由としては、事故やケガ、強い衝撃、病気、成長、コンタクトの影響など、
様々な要因が考えられます。
事故や強い衝撃、コンタクトの影響などは、大事になる前に、眼科へ受診することが必要です。
また、子どもの場合、大抵は成長とともに眼軸が伸びていくので、
近視側に度数が変化しやすいです。
それ以外の場合、どちらの測定でも、測定ミスやパワーエラーでない限り、
1ヶ月程度でレンズ交換となることは少ないと思います。
測定ミスやパワーエラーは測定者の責任です。
なので、ミスがあっても測定者が責任をもって、再測定してレンズを交換してくれると思います。
一度、交換しても合わない場合は、メガネ以外の何かしらの原因がある可能性もあるので、
眼鏡店が眼科を勧める場合もあります。
目薬などが使えない眼鏡店では、子どもの測定や仮性近視、
弱視などは十分な対処できないことがあります。
もちろん、眼科行った方がいいかどうかは判断しますけど、
少なくと8歳以下の子どもは眼科の処方箋が基本です。
測定ミス?パワーエラー?どう判断する?
メガネの場合、コンタクトと違って、頂間距離があります。
もちろん、コンタクトにもありますが、無視できる距離と思います。
そのため、元々の見ている視界と違うので、多少の慣れは必要です。
大体、長くて2~3日程度かかる人もいるので、1週間程度かかることもあります。
ただ、測定時に何も言われなく、事故やケガ、病気などでもない場合は、
測定ミスやパワーエラーなどの問題も。
測定時には数枚のレンズを使用するものの、メガネになると1枚のレンズになります。
それによって、視力が上がりすぎてしまい、きつくなることも。
そのため、1週間経っても合わない場合は、購入した眼鏡店に相談する必要があります。
レンズを交換する場合、誰が費用を持つ?
レンズ交換はメーカーではなく、測定者持ちの場合がほとんどです。
なので、交換すると赤字なので、どこの眼鏡店もミスがないよう、
細心の注意は払っているはずです。
また、眼科で『度数が合わない場合、無償交換してもらえるかどうかを先に聞くように』
と指示があると聞きます。
それに対して、『このレンズ費用はメーカー持ちですよね?』と聞かれます。
その場合も、レンズは眼鏡店で持つ場合が多いです。
そう回答すると、申し訳ないと言われることが多いですが、
無償交換すると決めているのは眼鏡店なので。
もちろん、無償交換していない店もあります。
また、レンズには高価なものから安価なものまであるので、
無償交換用のレンズを設定している場合もあります。
では、眼科では軽い気持ちで、無償交換を求めているかというと、そうでもないと思います。
『迷惑をかけないよう測定しますが、レンズのパワーエラーやその他の理由で度数が
合わないことがあります。もし、当院の患者さんで、そういうことになった場合、
レンズを無償交換してくれませんか?』と聞いてきた先生もいます。
眼科医でも眼鏡店に迷惑をかけないように、細心の注意を払って測定されています。
ということで、眼科で測定した場合、眼鏡作製技能士が測定したときと同等、
むしろ、それ以上に注意を払って正確に測定していると思ってます。
だから、眼科医で測定した処方箋であっても、無償交換している店が多いのではないかなと。
処方箋の度数は変えても良い?
たまに、『眼科で測定した度数では合わないから、処方箋の度数ではなく、再度測定してほしい』
と言われることがあります。
ただ、処方箋は眼鏡店で勝手に変えることはできません。
度数が違っていても、理由があってその度数にしているはずです。
なので、合わないときは眼科へ行って判断してもらう方が先です。
慣れさせるため、病気のため、様々な理由でその度数にしていると思います。
処方箋によっては、『初めてのメガネのため、度数を軽くしてます』
『左右バランスをとるため、片目の度数を変えてます』
『まだ幼いため、数ヶ月で度数が変わる場合があるので、
その時はレンズ交換お願いします』など、
追記してくれている先生方もおられます。
こういう追記は、先生方の意図がわかるので、ありがたいです。
なので、勝手に素人判断するのではなく、疑問があれば処方してくれた眼科の先生に
再度相談してください。
もちろん、眼鏡作製技能士も、処方箋をみて、疑問があれば先生方に連絡して確認しています。
まとめ
・度数は数ヶ月で変化することもある
・測定ミスがなくても、1枚のレンズになったときに、パワーエラーが起きることもある
・眼科でも、眼鏡専門店でも、細心の注意を払って測定している
・処方箋で合わない場合は、眼科の先生へ再度相談
次は、『眼鏡専門店や眼鏡作製技能士が測定に時間をかける理由』について