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豊福祐史

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豊福祐史(とよふくひろし) / 眼鏡小売店

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コラム

ガラスレンズのメガネを温泉で使用すると?

2023年3月10日

テーマ:知っておくべきレンズの話

コラムカテゴリ:くらし

『温泉や銭湯で、メガネのレンズが外れたり、割れたりしたとき、
水中でもレンズは見つけられるものですか?』
と質問いただきました。

質問の意図を確認してみると、『温泉や銭湯、サウナなどで、メガネを使いたい』
『プラスチックレンズが難しいならガラスレンズでも』ということでした。

メガネは温泉で使用できるものか?

結論を言うと、温泉や銭湯で使うのは可能ですし、風呂上がりに柔らかいタオル、
できればメガネ拭き(セリート)で拭けば問題ないです。
特に曇りにくいレンズの場合は、原理的に撥水コートの効果がないので、
必ず行う必要があります。
他には偏光膜などを使ったレンズも同様。
そのままにしておくと、レンズと膜の間に水が入り込み、シミになります。

ただし、サウナでは使えないです。

サウナでのメガネは厳禁な理由

一番の理由は熱です。
最近は、曇りにくいレンズもありますが、それでも熱は論外です。
熱によりレンズにヒビが生じ、使用できなくなる可能性があります。
これはレンズ基材とハードコート、その他のコートの膨張率の違いによって
生じます。
なので、曇らないレンズだから、サウナでも大丈夫ということはないです。

サウナでフレームはどうなる?

樹脂フレーム素材に使われるアセテートなどは、サウナの熱によって変形します。
熱を加えることで軟化させることで、フィッティングが可能となりますが、
こういうときは逆に不向きになります。

金属フレームも熱くなると考えると、厳しいかなと。

どうしてもサウナで使いたい場合

基本的には厳禁ですが、
サウナでも使うため、使い捨てくらいの感覚でメガネを作るのが一つの手です。

とにかく安くするため、ウルテム材などの樹脂フレーム、
設計やコートのグレードを極力落としたレンズなど、
1年くらいで買い替えるつもりで使用するのも良いかと思います。

ウルテム材のフレームは大量生産しやすいため、価格は安くなることが多いです。
また、軟化できないので、フィッティングは基本的にできないものの、
熱に強いという性質によって変形も少なくて済むと思います。

レンズも温泉や銭湯、サウナ専用なら、
設計やコート、素材の良いものを使用する必要がないので、
コストは安くなるかと思います。
多分、3000~10,000円くらいで作れるのではないかなと。

ちなみに、自分の場合、古いメガネを温泉用として使ってます。
値段の高いメガネだと、サウナの外に置いておくのが怖いので、
水で濡れたタオルでくるんだりすることも。

最悪、ヒビ割れても良いかと思ってやってるので、
お勧めはしないですけど。

ガラスレンズなら?

ガラスレンズの方が、プラスチックレンズよりもマシな気はします。
一つは膨張率、一つはコートの問題かなと。
実際、ガラスレンズを熱風器にかけたときは、ヒビ割れ起こさなかったです。

ただ、ガラスレンズの場合、落として割れることがあります。
温泉や銭湯、サウナは、裸足なので、即座にケガにつながります。

また、水中でレンズがなくなった場合、同化してなかなか見つけづらいのではないかなと。

まとめ

・温泉や銭湯などでメガネを使う場合は、必ず拭くこと
・サウナなどにメガネを持ち込まない
・ガラスレンズだとサウナでも使えるかもしれないものの、ケガにつながる

次は『プリズムって何?』について

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