累進レンズで加入度を入れ過ぎるとどうなる?
『温泉や銭湯で、メガネのレンズが外れたり、割れたりしたとき、
水中でもレンズは見つけられるものですか?』
と質問いただきました。
質問の意図を確認してみると、『温泉や銭湯、サウナなどで、メガネを使いたい』
『プラスチックレンズが難しいならガラスレンズでも』ということでした。
メガネは温泉で使用できるものか?
結論を言うと、温泉や銭湯で使うのは可能ですし、風呂上がりに柔らかいタオル、
できればメガネ拭き(セリート)で拭けば問題ないです。
特に曇りにくいレンズの場合は、原理的に撥水コートの効果がないので、
必ず行う必要があります。
他には偏光膜などを使ったレンズも同様。
そのままにしておくと、レンズと膜の間に水が入り込み、シミになります。
ただし、サウナでは使えないです。
サウナでのメガネは厳禁な理由
一番の理由は熱です。
最近は、曇りにくいレンズもありますが、それでも熱は論外です。
熱によりレンズにヒビが生じ、使用できなくなる可能性があります。
これはレンズ基材とハードコート、その他のコートの膨張率の違いによって
生じます。
なので、曇らないレンズだから、サウナでも大丈夫ということはないです。
サウナでフレームはどうなる?
樹脂フレーム素材に使われるアセテートなどは、サウナの熱によって変形します。
熱を加えることで軟化させることで、フィッティングが可能となりますが、
こういうときは逆に不向きになります。
金属フレームも熱くなると考えると、厳しいかなと。
どうしてもサウナで使いたい場合
基本的には厳禁ですが、
サウナでも使うため、使い捨てくらいの感覚でメガネを作るのが一つの手です。
とにかく安くするため、ウルテム材などの樹脂フレーム、
設計やコートのグレードを極力落としたレンズなど、
1年くらいで買い替えるつもりで使用するのも良いかと思います。
ウルテム材のフレームは大量生産しやすいため、価格は安くなることが多いです。
また、軟化できないので、フィッティングは基本的にできないものの、
熱に強いという性質によって変形も少なくて済むと思います。
レンズも温泉や銭湯、サウナ専用なら、
設計やコート、素材の良いものを使用する必要がないので、
コストは安くなるかと思います。
多分、3000~10,000円くらいで作れるのではないかなと。
ちなみに、自分の場合、古いメガネを温泉用として使ってます。
値段の高いメガネだと、サウナの外に置いておくのが怖いので、
水で濡れたタオルでくるんだりすることも。
最悪、ヒビ割れても良いかと思ってやってるので、
お勧めはしないですけど。
ガラスレンズなら?
ガラスレンズの方が、プラスチックレンズよりもマシな気はします。
一つは膨張率、一つはコートの問題かなと。
実際、ガラスレンズを熱風器にかけたときは、ヒビ割れ起こさなかったです。
ただ、ガラスレンズの場合、落として割れることがあります。
温泉や銭湯、サウナは、裸足なので、即座にケガにつながります。
また、水中でレンズがなくなった場合、同化してなかなか見つけづらいのではないかなと。
まとめ
・温泉や銭湯などでメガネを使う場合は、必ず拭くこと
・サウナなどにメガネを持ち込まない
・ガラスレンズだとサウナでも使えるかもしれないものの、ケガにつながる
次は『プリズムって何?』について